<本田響矢 コメント>

――台本を読んだ印象は?また、ドラマ『モンスター』の魅力は?

最初に台本を読んで、結局誰がこの出来事の発端となって起きたことなのかがわからなくて、何度も読み返しました。でもそれは、今の令和という時代からくる感じ方だと思いました。

体罰があった、なかった、これは体罰なのか体罰じゃないのか。いろいろなことがあやふやで、人や、年齢によって感じ方も違う。“今”見るべき作品だと思いました。

そしてそこが、この『モンスター』という作品の魅力だと思いますし、常識にとらわれない、本当の真実というより、本当の正義に最後の最後まで向き合う神波先生の生きざまに、最後の最後まで目が離せない素敵な作品だと思います。

――武田大樹を演じてみていかがでしたか? 

この作品に入るときに、監督と、空気感を大切にしていきたいと話しました。

僕は、剣道を10年間やっていたので、武田がサッカーを本気でやってきた時間と通じるものがあると思いました。

あのときにしか味わえない、部活内の独特の空気感があって、神宮寺との関係性は特にそうだと思います。あの感覚を思い出したりしました。

――印象に残っているシーンは?

裁判所でのシーンです。趣里さん演じる神波先生に目を見られてから、一瞬で『モンスター』の世界に溶け込みました。とても印象に残っています。

――趣里さん、ジェシーさんの印象は?

ジェシーさんとは同じシーンが少なく、お話できるタイミングがあまりなかったのですが、待機中にたわいもない会話をして気さくに話してくださったのが印象的です。

趣里さんは、もちろん待機中や、お芝居していない時間もそうですが、特に作品のなかでの主演としての在り方に強く印象を受けました。

対峙してお芝居をさせていただいたときに、びっくりするくらい自然に言葉と感情が湧き出てきました。趣里さん演じる神波先生に目を見られたときの、心の奥底まで見られているようなあの感覚は忘れられないです。

カットがかかったあと、なぜかうれしくて楽しくて不思議な気持ちにもなりました。 待機中は、たわいもない話を笑顔いっぱいで話してくださって、本当に素敵な方だと思いました。

――タイトルにちなみ、本田さんが“モンスター”になる瞬間は?

ラーメンが好きなのですが、そのなかでも「ラーメン二郎」を食べているときですかね(笑)。

卓上にラーメンが置かれてからは、食べ終わるまで一心不乱にラーメンと向き合って無言で食べ続けるので、そのときはモンスターになっていると思います(笑)

――第4話の見どころ、視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

物事への感じ方が全然違うキャラクターが集まっているので、自分は見て、どう思うのかを楽しみながら見ていただきたいです。

そして、サッカーは未経験でむしろ苦手なスポーツで、そこはしっかり練習したので、見てもらえるとうれしいです!