藤木直人さんと白石麻衣さんが、仕事に対する思いを語りました。
藤木さんは、1995年に映画『花より男子』で俳優デビュー。1998年にはドラマ『GTO』(フジテレビ)で連続ドラマに初レギュラー出演。その後も『ナースのお仕事3』(フジテレビ)、『ホタルノヒカリ』(日本テレビ)、『アンチヒーロー』(TBS)、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』など多くの話題作に出演し、今年デビュー30周年を迎えます。
白石さんは、2011年に乃木坂46の1期生オーディションに合格し、2012年にCDデビュー。グループ活動と並行してファッション誌『Ray』の専属モデルに起用され話題に。2020年のグループ卒業後は、ドラマ『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ)、『風間公親-教場0-』(フジテレビ)、映画『嘘喰い』など、俳優として数々の作品に出演しています。
ドラマ『最後の鑑定人』で共演する2人にインタビュー。藤木さんが思う30年続けてきた俳優の魅力、乃木坂46卒業から5年経った白石さんの今の仕事に対するスタンスなどを聞きました。
藤木直人 デビュー30年の今の思い 白石麻衣は乃木坂46卒業後の変化語る

──藤木さんは今年俳優デビュー30周年を迎えますが、ここまで続けてこられたらこそ感じている俳優の魅力を聞かせてください。
藤木:30年やったからどうということはないですが、相変わらず…いや、相変わらずということはないですね。でも、楽しいと思えています。
僕は、お芝居のことを何も知らずにこの世界に飛び込んでしまったので、知らないことだらけでしたし、毎回手探りでした。手探りなのは今も変わらないですが、いつの間にか現場にいることが楽しいというか、作品に取り組むことが楽しいと思えていて。そういう感情を持てているのは幸せなことだなと感じています。
デビューが同じ谷原章介さんが『おしゃれイズム』に来たときに、一緒にロケに行くことになって、いろいろドラマに対する思いなどを話したんですよ。そこで話しながら、自分の中にあるドラマへの思いも再認識できたことがあって。今もドラマを続けていられてよかったなと思っています。

──「いつの間にか楽しいと思えていた」というのは、本当に気づいたら好きだったということでしょうか?
藤木:今の現場にはスタッフさんも含めてたくさん若い方がいて、気を使ってもらっている部分もあるでしょうけど、自分のアイデアを聞いてもらえたり、積極的に作品に関われたりできるようになってきていて。その環境の変化は大きかったかなと思います。
──白石さんは、乃木坂46を卒業して5年となる今、どのような心境でお仕事をしていますか。
白石:今は、お芝居もモデルのお仕事もさせていただいて、自分のYouTubeチャンネルもあるので、応援してくださる方に向けて自分の好きなことを発信しています。
グループ在籍時よりも時間にゆとりができ、自分と向き合う時間も増えて、少しずつ自分の好きなことややってみたいことに挑戦できるようになってきました。このライフスタイルは変えずに続けられたらいいなと思いながらお仕事をしています。

──めざましmediaの「“好き”でつながる」というキャッチコピーにかけて、お2人の現場の“好き”を聞かせてください。
藤木:スタッフさんのセッティングしている姿を見るのが好きですね。撮影部、照明部、音声部、それぞれにやることがあって、次のカットに向けて準備しているところを見ていると、技術的なことが多いけど「よく考えられているな」と、感心しちゃいます。
あとは、入ったばかりの新人の子がセッティングをしていると、僕なんかは全然専門じゃないけど「もうちょっとこうしたほうがいいよ~」と、手を貸したくなることがあって(笑)。そうやって、いろいろと考えながら皆さんの動きを見るのが好きです。
白石:私はいくつかあるのですが、飲み物やお菓子、差し入れが置いてあるお茶場が好きです。現場によって置いてあるものが全然違うので、時間が空くとお茶場に行って「何があるかな」と見るのが好きです。
──あるとうれしいものは何ですか?
白石:紅茶のティーバッグがあるとうれしいですし、お菓子ならチョコレートやグミがあるとつまんじゃいますね(笑)。
もう一つ現場の“好き”があって、スタッフさんとお話をする時間です。本当にいろいろな世代の、いろいろな人がいらっしゃるので、知らないこともたくさん知れて、楽しいですね。
もう一つ(笑)。小道具を見るのが好きです。例えば自分のデスクがあるような役のときは、引き出しを開けて、「こういう物を持ってるんだ」「ここにはこんな物が置いてある!」と見て、自分が演じている役の好みを探ったりしています。

撮影:今井裕治