──改めてお互いの印象を聞かせてください。

藤原:はしもっちゃんは、分類的に言うとカッコいい人やと思っていたんですけど、今回の共演でちょっと可愛さが見えてきて。

──どんなときに可愛いと感じましたか?

藤原:一番思ったのは、人懐っこいところですかね。挨拶も「おはようございます」だけじゃなくて「元気ですか?」「ご飯食べました?」という、雑談を絡めてくれるんです。

はしもっちゃんって、2個下くらいやと思ってたけど、うちの大西流星と変わらない歳やって聞いて。流星もしっかりしてるんだけど、はしもっちゃんはプラスで堂々としているので、びっくりしましたね。

橋本:僕から見た丈くんは、バラエティの印象が強かったので、カッコいいか可愛いかで言うと可愛らしさを持った方だと思っていました。でも、撮影で1ヵ月半くらいご一緒して、カッコいい部分がたくさん見えて。

お芝居への向き合い方とか、人との関係性の作り方とかも含めて、座長としての立ち振る舞いがカッコよくて、その姿に憧れました。

藤原丈一郎 後輩・橋本涼に「翻弄されてます」

──カッコいい座長のエピソードを聞かせてください。

橋本:例えば、丈くんが朝と夕方の撮影があって、お昼は空き時間になることがあって。そのお昼の時間には僕らが撮影していたんですけど、ちょうど昼の撮影が終わる頃に「座長から大福の差し入れです!」と。そういうカッコいい気遣いがうれしかったですね。

藤原:(照れた様子で)そんなことしたっけなぁ。

橋本:してましたよ。

藤原:ホンマ?でも、はしもっちゃんがすごく頼りになるから。はしもっちゃんも主演ドラマをやってるから、最初に「教えてください!」って聞くこともあったし、短い期間でもいい関係性が築けたかなと思うと、僕もうれしかったです。

──劇中では、緋山がP.J.に翻弄されますが、普段のお2人はどんな関係性ですか?

藤原:はしもっちゃんに翻弄されてますよ。撮影期間中に1回はご飯に行こうって話してたから、予定が合った日に「何食べたい?」って聞いたんです。

普通の後輩やったら「焼肉がいいです!」とか、食べたいものを言うじゃないですか。でも、はしもっちゃんは、ちゃいます。「撮影が終わってからでいいんで、丈くんがそのとき食べたいものを食べましょう」って。なんやそれと思って(笑)。

そんなん言う後輩初めてやったからキュンとしました。流星なら「○○食べたい!」ってすぐ言うし、同い年でも違いますね(笑)。

橋本:撮影が大阪でしたからお店もわからないですし、僕本当に何でもいい人なんです(笑)。

藤原:それやったら「何でもいいです!」って言うやん。「丈くんが食べたいもの」って、ホンマにカッコいい。僕も、これから先輩に何を食べたいか聞かれたら、同じように答えようと思いました。後輩から学ぶこともたくさんありますね(笑)。

橋本:それにしても、あの日、連れて行っていただいたうどん屋さん、美味しかったですね。ありがとうございました!

──お2人は幽霊を見たとか、霊に関する恐怖体験などはありますか?

藤原:菅井さんと2人のシーンを撮影しているときに、誰もいないはずの部屋からノック音が聞こえたんです。でも、その音を聞いていたのは僕と菅井さんだけで。

スタッフさんはセッティングとかでそれどころじゃなかったみたいで、「今音が聞こえたんです!」って2人で言ったんだけど、みんな「へぇ~」ってリアクションが薄くて(笑)。でも、ホンマに聞こえたから、ビクビクしながら撮影してました。たぶん、全話通してそのシーンが一番リアルな表情になっていると思います。

橋本:それがお昼の撮影の話ですよね。夕方には終わって、菅井さんが帰るのと入れ替わりで僕が現場に入ったら、菅井さんが「あれは(霊が)いるよ。…じゃ、私帰るね!」と颯爽と帰って行って(笑)。深夜に同じ場所に行かなきゃいけなかったから、めちゃくちゃ怖かったです。

藤原:きっと『ロンダリング』の作品的にも敏感になっていたところはあると思いますけど、あの怖さもお芝居に生きていたらいいね。