食事を口にし「問題ありません」と言う瀧昌を見て、改めて瀧昌が帰ってきたと実感したなつ美は、新郎不在の結婚式からの日々を振り返る。
そのなかで、自分がいかになつ美に負担をかけてきたのかを認識する瀧昌。なつ美は「そんなことないです!」と語気を強め、瀧昌に何度も勇気づけられたと話した。
それを受け、自分こそ勇気づけられたと言う瀧昌。2人は半年前に頼んだ指輪のことを思い出し、明日取りに行き、それから蛍を見に行こうと約束する。

食後、なつ美は瀧昌にある物を見せる。それは針金に布を巻いたお手製の指輪だった。
なつ美は瀧昌が不在の間、これを使って結婚指輪を交換する練習をしていたという。指輪を手にした瀧昌は、それが自分の指よりだいぶ大きいことに気づく。
すると、なつ美の指と自分の指を絡め、ギュッと握る瀧昌。離れている間、自分の指も覚えていてほしかったと拗ねるように言われ、なつ美はドキドキしながらも慌ててしまう。
念願の指輪になつ美(芳根京子)と瀧昌(本田響矢)は幸せを噛みしめ…
翌日、2人は指輪を頼んでいた松風百貨店の山崎(竹財輝之助)の元を訪れる。
出来上がった指輪をまじまじと見つめる2人。左手を差し出すなつ美の薬指に、瀧昌はおそるおそる指輪をはめる。なつ美も瀧昌の左手の薬指にゆっくりと指輪をはめる。
左手を並べて指輪をはめた手を見つめ、2人は幸せを噛みしめた。

そして2人は、江端家の恒例行事にと約束していた、たくさんの蛍が見られる小川へとやって来る。なつ美は辺り一面の蛍に感激の声を上げる。
さらに、ふと上空を見上げると、空に輝く満天の天の川に気づく。織姫と彦星のように会える日が少ないからこそ、今まさにこの時間が特別で大切だと語るなつ美。
瀧昌はその手を取り、優しく口づけをした。
翌朝、なつ美はいつものように朝食に口をつける瀧昌をじっと見つめ、「お味はいかがですか?」と尋ねる。いつものように「問題ありません」と答える瀧昌。
ふと、なつ美が「おいしい?」と尋ねると、瀧昌は驚きつつも「…おいしい」と答える。
それを聞いたなつ美は、急に慌てふためき「やっぱり私には無理です!敬語のほうがいいです」と俯いた。そんななつ美を見て、微笑む瀧昌。
2人の穏やかで愛おしい日常は、これからも続いていく…。
