家を出た千明がばったり出会ったのは成瀬千次(三浦友和)。驚く2人は、ともに鎌倉散策へ。

70年住んでいるが、知らない道がたくさんあると話して、「人間も一緒かな」と続ける成瀬は、ジジくさいと自嘲。千明も微笑む。

成瀬(三浦友和)は千明(小泉今日子)への恋の幕引きを宣言

そこは、成瀬が千明そっくりの今は亡き妻とともによく歩いた道。

「私ね、奥さまの話をしているときの先生の顔、好きですよ。本当に愛してらしたんだなという気がして」

千明の言葉に、成瀬は決意して立ち止まると、恋の幕引きを宣言。千明と成瀬は、お互いにこれからも友だちでいようと誓う。2人の間には温かい時間が静かに流れていた。

月9の企画は「採用ナシ」という結果報告を千明から受けた、JMTテレビの“チーム吉野千明”には暗いムードが漂う。みんなで協力して手掛けた、長倉万理子(内田有紀)初のオリジナル脚本を月9でやることが叶わなくなってしまった。

そんななか、千明は驚きの発表をする。

『サレ妻同盟』シリーズの最新作を月9でやってほしいという提案。けれど、潤沢な予算も、放送までの時間もない。そして上層部からは数々の無理難題が山積み。

どよめく面々をハッとさせたのは「チーム吉野千明ならできます」という佐久間(上川周作)の言葉。その言葉に千明は心機一転、社員として最後の作品になると天を仰いで決意を固める。

“チーム吉野千明”の怒濤の日々が始まろうとしていた…。