<第1話あらすじ>

緋山鋭介(藤原丈一郎)は、売れない俳優。スターを目指して大阪から上京したが、仕事は端役ばかりで収入はわずか、その日暮らしの毎日を過ごしていた。

そんな彼はまったく役にたたない“ギフト”の持ち主であった。それは、非業の死を遂げた死者の声が“聞こえる”という厄介な特殊能力。霊感があるわけでもなく、霊の姿が見えるわけでもなく、かといって霊とコミュニケーションがとれるわけでもない。ただ、霊の声が一方的に聞こえる、無用の長物とも言えるもの。

それゆえに、家賃が格安の事故物件にうっかり飛びついては死者の悲痛な声に悩まされ、転居を繰り返す引っ越し貧乏に陥っていた。

ある日、またも事故物件をつかまされた緋山は、苦情を訴えようと家を仲介した「アマミ不動産」へ。緋山の能力を知った社長の天海吾郎(大谷亮平)から「紹介したい物件がある」と思わぬ場所に案内される。

そこは、5年前に女性がベランダから飛び降りて自ら命を断ったという高級マンションの一室で…。