別の日のカフェ「ナガクラ」。「本日休業」の看板が出ている。
朝から長倉真平(坂口憲二)と妻・知美(佐津川愛美)に追い出された和平、万理子、えりな(白本彩奈)は、隣の千明の家で典子と時間を潰していた。
真平の目的を予想するうちに、話題は双子である真平と万理子の不思議な繋がりへ。
2人は子どもの頃、離れた場所にいても相手のケガを感じるほど、お互いが“手に取るようにわかって”いた。「しかし、大人になるにつれ、だんだんお互いのことがわからなくなりました」と、寂しそうに話す万理子。
真平(坂口憲二)はなぜ千明(小泉今日子)たちを集めたのか…
一方、いつもの調子で「私のデビュー記念サプライズパーティでしょ!」と、温泉ロケグラビアが掲載されている雑誌を取り出す典子。湯船に浸かる典子が微笑む写真が、大きく掲載されている。
和平が「何冊か買わなきゃね、これ」と言うと、典子は「うれしい!」と屈託なく笑うのだった。

準備ができたと呼ばれ、和平たちがカフェ「ナガクラ」に入ると、すっかりパーティ仕様。そこには、真平と知美の双子の子どもたちだけでなく、知美の母・大橋秀子(美保純)の姿も。
“市長の後継者候補”という秘密を知る秀子の姿に慌てる和平だが、噂好きのはずの秀子は「政治ネタは私のキャラ的にちょっと重い」という理由で黙っていてくれるそうで、ホッと胸をなでおろす。
そして、家族を前にして、緊張した面持ちの真平が話しだしたのは、先日大きな病院で受けてきた精密検査のこと。
真平は、脳に腫瘍があり、その腫瘍が大きくなれば命を落とす可能性があるため、常に死の恐怖を抱えて生きていた。

しかし、先日受けた検査で、腫瘍が消えたと言われたという。
あまりの驚きに動きを止め、涙を浮かべる長倉家の人々。今日のこの場は、真平の感謝の気持ちを込めたおもてなしだったのだ。