太陽の父・陽平(遠藤憲一)は、雨にフラれてしまった太陽を励まそうとする。陽平は、亡き妻・明日香と出会ったころの話をすると、フラれた男ができることは相手の幸せを願うこと、今まで通り普通に暮らすこと、好きな子が1人で泣いて悲しんでいたら何をおいても駆けつけてやることの3つだけだ、とアドバイスした。
雨は、もう1人の“案内人”千秋(松本若菜)に、太陽のことを助けたように、雪乃も奇跡で助けてほしいと頼む。しかし千秋は、奇跡は誰にでも起きるわけではないし、自分たちにも与える権限はない、と返した。
そこに日下が現れ、午前0時になったことを告げる。嗅覚を失ったばかりの雨の腕時計に表示された「手」のマーク。次に雨が失うのは「触覚」だった。
妹・春陽(出口夏希)と出かけた太陽は、雨のために買ったものの渡せなかった指輪を見せる。雨のために、「アラビアンナイト」の“指輪の精”になりたかった、とつぶやくと、太陽は指輪を投げ捨ててしまった。
雪乃は、見舞いにきた雨に、何か隠しているのではないかと問いかける。
雨が子どものころから大好きだった「アラビアンナイト」に出てくる呪文「イフタフ・ヤー・シムシム」を口にして、この魔法にかけられたら心の扉も開くのだから本当の気持ちを聞かせて、と頼む雪乃。
そこで雨は、五感を失ってしまう病気だと告白した。すると雪乃は雨に「生きる意味をくれてありがとう」と礼を言う。続けて雪乃は、どんな治療でも受けて長生きをしてずっと一緒にいるから心配はいらない、と言って雨を抱きしめた。