――タイトル『PROMISE』はどのような経緯で決まりましたか?
常に自問自答していることや自分に言い聞かせていることは“自分との約束”といえますし、普段、応援してくださる皆さんとの関係の在り方、受け取り方によってはきつく聞こえるかもしれないけど、「実はこんな意図があって発言している」という活動理念などはある意味、ファンの皆さんとの約束なので、『PROMISE』以外、考えられませんでした。

――原稿用紙57枚に万年筆で現在の思いを綴ったそうですね。
原稿用紙と万年筆って今の時代にそぐわないのかもしれないけど、例えば、好きな人に告白をするときにメールやLINEではなく手紙、さらに、手紙ではなく直接会ってというように、きちんと労力をかけて自分の言葉で伝えたかったんです。

何より、無名の人間がいきなり「本を書かせてくれ」と出版社さんに原稿を持ち込んだところでそう簡単に実現するわけではないので、出版社さんへの感謝と、執筆を本業としている方へのリスペクトを込め、誠意をみせるためにも自ら筆を執ることを決めました。
「俺が変えなければいけない」という使命感に駆られ…
――「皆さんが読んでいて気持ちのいいものばかりではないかも」と前置きし、不満をストレートに明かしている部分もありますが、さらけ出すことに不安はありませんでしたか?
不安はなかったです。本音を明かすことで自分の立場が悪くなるのなら、そこまでの世の中だと思いますし、自分の考えがねじ伏せられる世の中だったら、もう何も期待しないくらいの心境でしたから。世の中をよくするため、その先を見据えて発言しているので。

――声をあげないことには世の中は変わりませんからね。
表に立つ機会をいただいている者として思うのは、同業者の方でも中途半端なことをしている人を見るとイラッとするし、世間を騒がせるたび「何のためにやってるんだよ。影響力があるんだから、もっといいものを社会に流そうよ」と言いたくなる。
これは警告でもあって、発言できる場所にいるからには、俺が変えなきゃいけないという使命感をどこか抱えています。