10月6日(水)、ミュージカル「ナイツ・テイル―騎士物語」が東京・帝国劇場で初日を迎えるにあたり、堂本光一、井上芳雄らが本番への意気込みを語った。
本作は、シェイクスピア最後の作品を、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクターであり、大作「レ・ミゼラブル」初演を演出した世界的演出家ジョン・ケアードの脚本・演出により、2018年に帝劇で世界初演。
昨夏には新型コロナウイルス感染予防を考慮したうえで、フルオーケストラを従えたコンサートバージョンを上演し、さらに、今年9月、大阪・梅田芸術劇場メインホールで約1ヵ月にわたって上演。満を持しての帝劇公演が、6日よりスタートした。
主人公の見目麗しい騎士に堂本と井上が扮し、ほかに上白石萌音、音月桂、大澄賢也、岸祐二、島田歌穂らが出演している。
初日を控えた心境を問われた堂本は、「先月、大阪の梅田芸術劇場で約1ヵ月の公演をやってきたんですけど、先ほどジョンから『大阪で得たものを活かしながら、ここでも新しい発見をしてくれ』と言われました。お客様が入った中で演じると、不思議とその日だけの感情が生まれてくるもので、素晴らしいキャストの皆さんとステージに立てる幸せを噛みしめながら、一公演一公演を大事にしていきたい」とあいさつ。
井上は「初演は初演の勢いがあったと思うんですけど、再演には再演の難しさがあります。どのような気持ちになるのか演じてみないとわからないのですが、お客様と呼吸を合わせて1ヵ月、元気にやりたい」。
続いて、音月が「初演と昨年のコンサート、そして、今年の大阪公演を経て、回を重ねるごとにカンパニーの結束が強くなっていると実感しています。昨日の公開稽古で光一さんと芳雄さんのシーンを舞台袖から見ていたのですが、“King of 帝国劇場”のお二人がハプニングすらもオイシイと、楽しんでいらっしゃる雰囲気がすごく温かかった」とコメントしたところで、リポーターから「大阪でもハプニングがあったんですよね?」という問いかけが。
その状況を聞かれると、堂本が「芳雄くんのマイクが汗でダメになってしまったので、僕が装着しているマイクでしゃべってもらおうとしたら、バックハグみたいな形になった」と、苦笑いで説明した。
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上白石は「大阪では初日が遅れてしまって、すごくもどかしい時間を過ごしました」と、公演スタッフに新型コロナウイルス陽性者が出たことから、当初9月7日に予定していた初日が9月13日へ変更になったことに触れ、「大阪で約20公演を行いましたが、毎回、初めてのことのようにとらえられる新鮮さを失わないカンパニーなので、(東京でも)皆さんについていって、日々学ばせていただこうと思います」と意欲十分。
岸は「さっき、桂ちゃんが主演の2人のことを“King of 帝国劇場”と言いましたが、もともと抱いていた印象はプリンスだったので、プリンスからキングになったんだなと感慨深いものがあります。この作品は、バカな男たちを女性が正す中に、世界をとりまく状況や命を大事にしようというテーマが隠されているので、そういうところをきちんと届けたい」。
大澄賢也は「再演ではありますが、光一くんと芳雄くんの2人の座長、そして、ジョンの演出でまた新たな『ナイツ・テイル』に仕上がっていると思います。伝統ある帝国劇場に帰ってきて、楽しみでしょうがないという心境」。
島田歌穂は「育ててもらったこの帝国劇場で、私を育ててくれたジョン・ケアードの作品に出させていただけるのはとても幸せなこと。再演ですけど、こんなにも毎回が新鮮で、いろんなことが起き、いろんな発見があって、こんなに楽しい再演もないのではないか。光一さんと芳雄さんという素敵な座長を中心に、最高のチームワークで演じたい」と目前に控えた初日への心境を明かした。
大阪公演の初日が遅れたことで、その期間をどう過ごしていたかを問われた堂本は、「台本を1日1000回読む、そんな真面目なカンパニーです」とジョーク交じりで返答。これに、すかさず岸が「嘘です」と否定しつつ、「光一はずっとホテルでテレビ電話をしていました」と暴露。仲の良さをうかがわせた。
そして、堂本は「歌穂さんが近くのスタジオを借りて1人で練習をされていて、こうじゃなきゃいけないと勉強した8日間でした」と反省。島田が「後半は、桂ちゃんと萌音ちゃんも参加して…」と説明したところで、堂本は「(音月は)確か、川で…」と発言。すると、音月が「声を出したくなったので、淀川の河川敷へ行って、ちょっと仕草を…」と、河原で自主練習を行っていたことを明かした。
また、上白石は「ダンサーさんに教えていただいたコインランドリーが素敵だったので、皆さんにも情報をシェアしたところ、そこに行ったら誰かに会えるみたいな、ナイツ・テイル御用達のコインランドリーができました」と、急きょできた休日の過ごし方を楽しそうに振り返っていた。
最新情報は、ミュージカル「ナイツ・テイル-騎士物語-」公式サイトまで。