毎日同じ時間に、妻・なつめ(伊原六花)の生きている世界と混ざり、数分間だけ一緒に過ごすことができるようになった並川幹太(伊野尾慧)は、この現象を“ミックス”と名づける。

一方で、なつめがホテルで「ヤマっち」と会う日まであと3日。相手は同僚・田村大和(松倉海斗)か、上司・守谷誠(八嶋智人)か、それともゲームバーの店長・丸山耕介(野村康太)か――。

幹太は愛するなつめの不倫疑惑を払拭できないまま、モヤモヤした時間を過ごす。

その頃、幹太のいない世界を生きるなつめは、仕事で幹太が抜けた穴を埋めるべく、周囲の気遣いも不要とばかりに、気丈に振る舞っていた。

ところが、会社で幹太のデスクを片付けていると、引き出しの奥に、なつめが幹太宛てに書いた大量のメモが。幹太はなつめからもらった“些細な連絡用のメモ”を大事に保管していたのだ。

幹太との思い出がよみがえり、たまらなくなったなつめは、仕事帰りに立ち寄ったゲームバーで酔いつぶれてしまう。

その晩、なつめの世界と“ミックス”した幹太は、散乱した部屋で、酔いつぶれて寝ているなつめを見て驚く。

しかも、山積みになった洗濯物の中には、なぜか男性用の下着が。さらに、テーブルの上には「鍵はポストに入れておくね」というメモが残されていた。

幹太は「ヤマっち」が部屋に来たことを察して…。