高畑充希さんが出演作を選ぶ際に大切にしていることや、舞台の面白さを語りました。
主演ミュージカル『ウェイトレス』(2021年)で、第46回菊田一夫演劇賞を受賞した高畑さん。このたび、約4年ぶりの再演で、再び主人公・ジェナを演じます。
本作は、映画『ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた』(2007年)をベースにしたブロードウェイミュージカル。2016年の初演当時、脚本、作曲、演出、振り付けなど作品の要をすべて女性クリエイターが担当したことが、ブロードウェイ史上初の出来事として注目を集めました。
夫からのモラハラにもめげず、ダイナーで前向きに働くジェナ(高畑)が、仲間の助け、手を差し伸べてくれる医師との出会いを経て、望まない妊娠という問題に立ち向かう物語。出産、離婚、自立、養育など、女性の人生の岐路を描いたミュージカル・コメディです。
めざましmediaは高畑さんにインタビュー。本作の魅力や、「うらやましかった」と語る共演の森崎ウィンさんらの印象、数々の舞台に出演してきた高畑さんが思う、初演作と再演作それぞれの面白さなどを聞きました。
ブロードウェイ版を観て「すごく新しい!」と感激
――まずは、再演への意気込みを聞かせてください。
初演のときは新型コロナウイルスの流行真っ只中で、稽古中はずっとマスクをしていましたし、お客様にも客席での声を出すことは控えていただいていましたし、いろいろと壁が多いなかでの上演でした。
ですから今回、コロナ前と同じ状況でお届けできるのがすごくうれしいですし、前回とはまた違った熱気が生まれるのかなと思うと楽しみです。

――本作にはどんな魅力があると感じていますか?
とにかく楽曲が素敵だと思います。メロディがキャッチーで、4年経った今もまったく色褪せることなく、楽しく聴いています。私の周りで、普段あまりミュージカルを観劇されない方々からも「曲が聴きやすい」という声をいただいているので、このミュージカルにとって楽曲の魅力は、とても大きいと思います。
ブロードウェイ版を私も当時、現地で観たのですが、脚本や演出などもすべて女性スタッフが手掛けた、女性の生き方を描いた作品ということで、その時は「すごく新しい!」と思いました。
でも、日本も(女性を取り巻く)状況がちょっとずつ変わって、斬新というほどではなくなっていると思うので、そういう変化もいいなと感じています。
前回は年齢性別問わず、幅広い方に楽しんでいただけたので、今回も多くの方に届けたいと思います。