高畑充希さんが主演を務めるミュージカル『ウェイトレス』が4月9日に開幕し、高畑さん、森崎ウィンさん、ソニンさん、LiLiCoさんの開幕を迎えてのコメントと、舞台写真が公開されました。
本作は、映画『ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた』(2007年)をベースにしたブロードウェイミュージカル。2016年の初演当時、脚本、作曲、演出、振り付けなど作品の要をすべて女性クリエイターが担当したことが、ブロードウェイ史上初の出来事として注目を集めました。

夫からのモラハラにもめげず、ダイナーで前向きに働くジェナ(高畑)が、仲間の助け、手を差し伸べてくれる医師との出会いを経て、望まない妊娠という問題に立ち向かう物語。出産、離婚、自立、養育など、女性の人生の岐路を描いたミュージカル・コメディです。
高畑充希「すべての普通が本当に輝いて見える」

「WAITRESS 」2025、初日の幕がやっと上がりました!やっとお客さんと出会えて、劇場中の熱気で、日生劇場が浮き上がりそうでした。
初演時はコロナ真っ只中だったので、稽古も海外のクリエイティブチームがリモートで行ってくれたり、稽古場もマスクが必須だったりと、通常の初演作品立ち上げより困難が多かったように感じます。
今回は普通に演出が受けられること、普通に共演者の顔を見ながらお芝居できること、普通にお客様の笑い声が聞けること。すべての普通が本当に輝いて見えて、感謝の日々です。
この作品に改めて浸かってみて、メッセージ性の強さ、楽曲の素晴らしさ、キャラクターたちの愛らしさに再び感動しています。最後までカンパニー一同、元気に走り切りたいです。応援よろしくお願いします!
森崎ウィン「改めて、全世界の母たち、ありがとう」

ようやく、4年前に観ていた世界の中でポマター医師として生きられる時が来ました。
毎回毎回、新しい発見と、刺激や課題をくれる海外演出チームとこうしてご一緒できたことは、大きな財産になること間違いありません。上演中にもっと自分のものに出来るよう日々精進していきたいと思います。
どうかウェイトレスの世界を堪能しに来てください!劇場でお待ちしております!改めて、全世界の母たち、ありがとう。
ソニン「自身と重なる部分を引き出して稽古」

9年前にブロードウェイで観劇して以降、必ず日本で上演すべきだと強く思っていた作品に、今回一員になる事ができて感無量です。
再演で演出家が変わり、ドーンというキャラマスコットではなく、実際に生きる女性として、自身と重なる部分を引き出して、稽古していただきました。何度か観劇した印象で脳裏にある私のイメージと戦い苦戦しましたが、現代の人々に共感してもらえるポイントを大切に丁寧に造形作業をしました。
「不安症で、潔癖症で、形ないものへの恐怖心や恋愛においても確実な理想ばかりを求める。溜めてたものが自由に解放されたときの人の生き生きとするところや、好きなことには拘(こだわ)りを持って熱を注ぐところ」
普遍的なシーンたちの中で、すべての台詞の言い方や仕草や動きに、ドーンの性格や個性や変化に共感し楽んでいただけたら、幸いです。
ぜひ、現代を生きる女性の機微を、可愛いらしいパイの世界と、おしゃれな音楽と、リアリティある生々しい肌感で描く「ウェイトレス」を感じにいらしてください。
LiLiCo「充希ちゃんとソニンちゃんと、目が合うだけで…」

初演のとき50歳でのミュージカルデビューでした。最初にベッキーに出会ったのは最高にラッキーな運命!私はベッキーが大好きで、4年ぶりに再会して、今回作品を作り上げるなかでのお稽古中により深く彼女を理解し、劇中では描かれていないけど彼女が背負う苦悩も感じ取っていただければ嬉しい。
ベッキーは全然完璧な人間ではないけど、友人としてはとても素敵な存在だと思います。みんなも彼女に寄り添うことが出来るように頑張ります。
正直、ベッキーがLiLiCoにどんどん入り込んで、最近では充希ちゃんとソニンちゃんが近くにいて、目が合うだけで心の中に暖かいものが芽生えます。ふたりともミュージカル界の大先輩だけど、守ってあげないといけないという母性本能が毎日メラメラと燃えている。
スタッフ・キャストみんなで力を合わせて作品をよりわかりやすく、ディープに、そして登場人物や素晴らしい楽曲もみんなの応援歌になるはず。さぁ、このどろどろだけど清々しいパイを召し上がれ!
ミュージカル『ウェイトレス』概要
ミュージカル『ウェイトレス』
【東京公演】2025年4月9日(水)〜30日(水)/日生劇場
【愛知公演】2025年5月5日(月)〜8日(木)/Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
【大阪公演】2025年5月15日(木)〜18日(日)/梅田芸術劇場
【福岡公演】2025年5月22日(木)〜29日(木)/博多座
出演:高畑充希、森崎ウィン、ソニン、LiLiCo、水田航生、おばたのお兄さん/西村ヒロチョ(Wキャスト)、田中要次、山西惇 ほか
脚本:ジェシー・ネルソン
音楽・歌詞:サラ・バレリス
原作映画製作:エイドリアン・シェリー