<GEE SUTTHIRAK コメント>
――タイのドラマや映画では、どんな役を演じることが多いですか?
いろいろな役を演じてきました。男女の恋人役からゲーマー、チンピラ…60代のおじさん役をやったこともあります。何でもやりますよ(笑)。
――今回演じるランは、大財閥の御曹司ですが、演じる上で苦労した点はありますか?
ランは、これまでに演じたことがないキャラクターだったので難しかったです。僕が今まで演じてきた役の中で、一番良い人なんです。
欠点らしい欠点がなく、ピュアな心の持ち主なので、どう演じたら彼の内面の美しさや温かさが伝わるか、試行錯誤しました。愛情の表現もステレオタイプにならないよう、監督や共演者とじっくり話し合いを重ねました。
――日本のドラマ作品に出演するのは初めて。日本の雰囲気はいかがですか?
実は、日本に来る前に、ありとあらゆる準備をしてきました。何ヵ月も前から食事制限を始め身体を絞り、そしてタイにある早稲田大学の日本語コースに通い日本語も勉強しました。日本の雰囲気は、とてもきちんとした感じで、スタッフのみなさんも素敵な方たちだと思いました。
――タイの撮影現場と日本の撮影現場で何か違いを感じたことはありますか?
日本の撮影現場は、タイとは何もかも違いますね。仕事の進め方、準備の段階、現場の雰囲気、共演者とのやりとり…ただ、この現場で一番感じたのは、お互いの演技のエネルギーを交換する俳優同士のやりとりがタイの俳優のやり方とまったく違っていて、とてもパワーを感じました。言葉で説明するのは難しいですが、すごく良い刺激になっています。
――日本のアニメや文化が好きだそうですね?
日本の文化は本当にどれも魅力的で、語り尽くせません。和食は僕の大好物で、刺身、焼肉、うな丼、ひつまぶし…どれも大好きです。稚内までウニを食べに行ったこともあります。新鮮なウニは、想像をはるかに超えるおいしさでした。いつか日本の地方でのんびり暮らしてみたい、という夢もあります。
――タイでは、日本のドラマや映画は人気ですか?GEEさんが好きな日本の作品があれば教えてください。
もちろん大人気です。特にアニメは若い世代に人気で、僕も『ONE PIECE』『呪術廻戦』『僕のヒーローアカデミア』などたくさん見ています。日本のラブストーリーも好きで、小松菜奈さんが出ている映画はほとんど観ています。『糸』にはとても感動しました。
――「最高のオバハン」は中島ハルコが世の悩みや不正を忖度ナシの毒舌でバッサバッサと斬り倒していく作品です。GEEさんは、例えばご両親や先生、先輩などから、愛情を込めて厳しい言葉をかけられたことはありますか?
両親は僕に、とても自由に人生を歩ませてくれました。そして僕が間違ったことをしたときは「ほらね、今の失敗は良い教訓になったでしょう?これからどうすれば良いのか、何が正しいのか、自分でわかるでしょ?」と言ってくれました。ハルコさんとは違うアプローチだけど、でも問題を抱えている人を立ち上がらせて解決に導いてくれる、という点では同じだと思います。
――最後に、日本のみなさんにメッセージをお願いします。
今回の『最高のオバハン中島ハルコ~マダム・イン・ちょこっとだけバンコク~』は、タイやカンボジアも舞台になっていて、いつもと少し違うハルコさんの世界を楽しんでいただけると思います。
僕は、初めての日本のドラマ出演でとても緊張もしましたが、みなさんに楽しんでいただけるよう精一杯頑張りましたので、ぜひ応援をよろしくお願いします。
土ドラ『最高のオバハン中島ハルコ~マダム・イン・ちょこっとだけバンコク~』第2話は、1月11日(土)23時40分より、東海テレビ・フジテレビ系で放送されます。