<松本まりか コメント>
――シリーズ第3弾のオファーを受けたときは、どう思いましたか?
もう一回やりたいという思いがあったので、「来たー!」という感じです。とても、うれしかったです。そして、今作はタイやカンボジア、台湾でも同時期放送されるということで、とてもうれしいです。
――プライベートでタイやカンボジアを訪れたことはありますか?
タイは、3度ほどあります。16歳のときにタイ料理に出合って、もうそこからタイが大好きになりました。タイ料理はとても詳しくて、メニューに書かれているタイ語を見れば、どんな料理かだいたいわかります(笑)。
最も好きなタイ料理を一つあげるなら…「トムヤムムー」のラーメン。複雑で病みつきになる味にハマってしまいました。その大好きなタイ料理をきっかけにタイの文化や歴史にも興味を持ち、今では、本当にタイをこよなく愛しています(笑)。
――シリーズ第3弾ということで、顔なじみのスタッフも多いと思いますが、現場の雰囲気はいかがですか?
みなさん、キャラが濃いので現場はとても楽しいです。また、シリーズ第3弾という長い作品は、私も初めての経験ですが、最初からスタッフのみなさんとコミュニケーションがとれて、どうしたら面白いものを作れるかというところを一緒に突き詰められるので、とても演じがいのある現場です。
――改めて、菊池いづみという役どころについて教えてください。
今作では40歳になるいづみですが、庶民感覚は健在です。ハルコさんは、庶民の感覚からはとても理解できないですが、本質をいつも教えてくれる存在。そんなハルコさんといづみのダメさ加減が対比となって、視聴者のみなさんにはどちらも楽しんでもらえると思います。
またい、づみは無地のキャンパス、真っ白な40歳だと思っています。本当にできないことが多くて、いろいろなことを素直に純粋に受け止めて吸収していくという。
ハルコさんに「あなたはダメね」と言われていますが、それでもハルコさんと一緒にいたいと思うのは、語る言葉や生き方が魅力的で、ハルコさんといる人生はとても楽しくて、とても学ぶことが多いからなんです。
私がいづみとして感じているハルコさんの魅力を、視聴者のみなさんにも一緒になって感じてもらう、ハルコさんと視聴者をつなぐ役だと思っています。
――共演するGEEさんの印象を教えてください。
初めてGEEさんにお会いしたのは、撮影前にみんなで台本を読み合わせる「本読み」のときでした。片言の英語でおしゃべりするくらいでしたが、芝居というのは国境を越えると感じました。
言葉がわからなくても、気持ちが伝わってくるんですよね。それには、とても感動しました。今回、私はGEEさんにトキメクという役ですが、人を好きになる、人を愛するということに、言語という壁はないのかもしれないと、GEEさんに思わせてもらえました。
同じように芝居というのは、何を言っているのか、セリフはわからなかったとしても、何を言おうとしているのか、彼からにじみ出るほど伝わってきて、そこにとても感動しました。2人の関係がどうなっていくのか楽しみです(笑)。
――本作をどのような作品に作り上げたいと考えていますか?
大人になると、社会の中で生きていかないといけないですよね。そのため言いたいことも我慢して自分を押し殺して生きるのが、いづみだと思うんです。
それとは逆に傍若無人だけど本質をズバズバ語り、実は最も調和のとれた生き方をしているのがハルコさんなのかなと思っています。
「こうやって生きなさいよ」と、社会で苦しくならない生き方というものを教えてくれる。みんなが抱えるストレスを解消して素敵なことを伝えてくれる。そんなセラピーのような作品になったらいいなと思います。事実、『最高のオバハン』は私自身のセラピーにもなっています(笑)。
――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
私事ではありますが、40歳になって初めてのドラマ作品です。このいづみ役のために今までは、かつらでやらせていただきましたが、パツンと人生初の短さというショートにして気合を入れて臨んだ作品です。
こんなに明るくて楽しくてエネルギーをもらえる作品というのは、なかなかないと思います。みなさんが2025年のお正月から笑顔で幕開けできるような作品になったらいいなと思っています。