米・ニューヨークを拠点に活動する現代美術家の松山智一さんが、駄菓子「うまい棒」の「げんだいびじゅつ味」を1本10万円で販売することを発表。その価格やビジュアルにSNSでは、「すご!たっか!」「なんじゃこりゃ」「かっこよすぎ笑」などの反響が寄せられています。

何が違う?”1本10万円のうまい棒”「げんだいびじゅつ味」

1979年に発売が開始されたうまい棒。発売当初の味は、「ソース味」「サラミ味」「カレー味」の3種類しかありませんでしたが、現在は15種類以上となり、誰もが目にしたことのある国民的な駄菓子になりました。価格も、1本15円(かつては10円)と、手に取りやすいこともうれしいですよね。

そんな中、今回発売されるのは、透明のアクリルボックスに入った、1本10万円のうまい棒!発売当初の価格から見ると1万倍もの価格設定となり、銀色をベースとしたパッケージからも、高級感が漂います。

味は「げんだいびじゅつ味」と、かなり気になりますが…。
実はこのうまい棒、米・ニューヨークを拠点に活動する現代美術家の松山智一さんが、販売元「株式会社やおきん」とコラボして実現させたアート作品なんです。

サイズや味は通常のうまい棒と同じで、松山さんがパッケージに印刷された線画を手がけています。
うまい棒なので食べることはできるそうですが、あくまでアート作品ということで観賞用を前提としているそうです。

このアートで松山さんは、「広く親しまれた商品にアートという概念を用いて新たな価値を創出することが出来るのか」という問いを社会に投げかけたいとしています。

限定50本の販売で、2025年3月8日から麻布台ヒルズギャラリーで開催される松山さんの個展「松山智一展 FIRST LAST supported by UNIMAT GROUP」で購入可能。

1本10万円のうまい棒にSNSでは、「すご!たっか!」「究極の一品」「いったいどんな人が買うの!?」「中身が気になりすぎる!」「意外とほしいな…」などのコメントや「HIKAKIN 後は任せた!」「開封してみたってやりそう!」と有名YouTuberの開封動画を期待する声も見られました。

商品概要
うまい棒 げんだいびじゅつ味
価格:10万円(税抜)※限定50本
展示・販売会場:麻布台ヒルズ ギャラリー スペース(麻布台ヒルズ ガーデンプラザA B1階)
販売方法:麻布台ヒルズ ギャラリー スペースにて販売 ※詳細は追ってWEBサイトにて公開予定
※作品の購入には「松山智一展 FIRST LAST」のチケットが必要です。
※数量が限られているため、販売方法に制限を設ける可能性があります。
※商品の数に限りがあるため、売り切れの際にはご容赦ください。

松山智一 MATSUYAMA Tomokazu
現代美術家。1976 年岐阜県生まれ、ブルックリン在住。絵画を中心に、彫刻やインスタレーションを発表。アジアとヨーロッパ、古代と現代、具象と抽象といった両極の要素を有機的に結びつけて再構築し、異文化間での自身の経験や情報化の中で移ろう現代社会の姿を反映した作品を制作する。バワリーミューラルでの壁画制作(ニューヨーク/米国、2019 年)や、《花尾》(新宿東口駅前広場、東京、2020 年)、《Wheels of Fortune》(「神宮の社芸術祝祭」明治神宮、東京、2020 年)など、大規模なパブリックアートプロジェクトも手がけている。