田中麗奈「人は命に限りがあると分かったとき…」“人生最期の旅行”を実現する医師に感嘆自身が行きたい場所は

12月8日（日）14時～『ザ・ノンフィクション』※関東ローカル

めざましmedia編集部

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収録を終えた田中さんにインタビュー。依頼者の願いを叶えるため尽力する伊藤先生、念願の旅行で笑顔を見せる依頼者たちを見て、どんなことを感じたのでしょう。また、もし自身がトラベルドクターで旅行をするならどこへ行きたいか聞きました。

――映像を見た感想はいかがですか？

トラベルドクターという仕事を初めて知りました。人生の最期はずっと病院か家で過ごす、という二択しかないという固定観念がありましたが、伊藤先生はそこに「旅」という選択肢を作ってくださったのだと思います。

自分も余命を告げられたら、旅を選ぶかもしれません。人生の最後に旅でワクワクしたり喜んだりできる、そういう選択肢があることは、とても素敵だと思いました。

――伊藤先生の印象を聞かせてください。

伊藤先生が最初に映ったのは、依頼主の健一さん（仮名）の車椅子を押している場面でしたが、初めは健一さんの息子さんかと思いました。それくらい、依頼主さんに対して自然で、まるで本当の家族のような、ほぐれた雰囲気で接していらっしゃって、まずそこに驚きました。伊藤先生のお人柄を感じました。

映像では伊藤先生の生い立ちも紹介されます。それを見て、もしかしたらご両親から受けた愛情が、自分のことだけではなく、相手のことを親身に考える先生の“ゆとり”や“余白”につながっているのかなと思いました。

――3組の依頼者が登場しますが、特に印象に残っている方はいますか？

どの方も印象に残っていますが、強いて挙げるなら最後に登場した、末期がんのお父さんと、お父さんを大阪から生まれ故郷・鹿児島へ連れて行ってあげたいというご家族です。いつ容体が急変するかもしれず、主治医や外部スタッフの皆さんから、厳しい意見もありました。それでも伊藤先生は、旅行によるリスクもすべて受け入れ、お父さんやご家族と「旅をする」という選択をしました。

お父さんの旅先での、あの表情にはすごく生命力を感じました。きっとご家族は「行って良かった」と、すごく幸せな思い出になったのではと思います。

伊藤先生も、ああいう瞬間に立ち会うと、どんなに大変でも「トラベルドクター」の活動はやめられないのではないでしょうか。主治医や外部スタッフの皆さんも最終的には納得されていると良いなと思いました。

――もし田中さん自身がトラベルドクターに依頼するなら、どこへ行きたいですか？

毎年、家族で沖縄旅行をしているので、沖縄が良いかもしれないです。家族と作った思い出の場所に最後にもう一度、皆で行きたいと思うかもしれません。あの沖縄の、柔らかくて暖かくてカラッとした空気…いるだけでワクワクする、そんな思い出があります。

自分なら、やっぱり最期は病院や施設で過ごしてずっと同じ景色を見るより、家族と一緒にどこかへ行けたら嬉しいなと思います。そういう願いが最期に叶う、という希望があるだけで、生きる力が湧いてくるかもしれません。

――『ザ・ノフィクション』の“語り”は初めて担当しますが、番組の印象はいかがですか？

泣いたり笑ったり、時には「この人、大丈夫！？」とハラハラしたり、毎回素晴らしいと思いながら見ています。演じる仕事をしているので、「人ってこういう事態に直面したら、こんな表情をするんだ」という視点で見ることもあります。

また、番組スタッフさんが寄り添っていて、その人の息遣いや空気も感じられるので、私もその人生を体感して、自分自身の経験が増えているような感覚があります。

――最後に、今回の見どころをお願いします。

伊藤先生がおっしゃっていた「人生と旅は切り離せないもの」という言葉に、私は心を打たれました。人は命に限りがあると分かったとき、旅をしたいと思うものなのでしょう。見終わった今、余韻を感じながらそのことを考えています。ぜひご覧ください。