柄本明さんが演じるのは、創業100年の「聖まごころ病院」3代目院長の高峰啓介（たかみね・けいすけ）。

名医だった創業者の祖父、2代目である父親から病院の運営を引き継いでいます。啓介は、とても腕のいい元外科医で、ホームレスから犯罪者まで、分け隔てなく治療することで歌舞伎町の“赤ひげ先生”と称されていました。

しかし、近年は病院の老朽化、医療費の未払いが相次ぎ、多額の借金などさまざまな問題を抱えることに。現在はアルコール依存症となり、現場を退き、病院を手放すか否かの瀬戸際に立たされています。

生瀬勝久さんが演じるのは、院長の啓介の弟・高峰啓三（たかみね・けいぞう）。

外部で不動産コンサルタントとして働いて成功しており、高峰家唯一の金持ちとなり、兄の啓介を見下しています。啓介が持つ「聖まごころ病院」の建物と土地を安く買い叩き、更地にして自身の新たな事業を企てています。

平岩紙さんが演じるのは、「聖まごころ病院」に勤めるソーシャルワーカー（生活相談員）の高峰はずき（たかみね・はずき）。

はずきは、聖まごころ病院の3代目院長・高峰啓介（柄本）の娘。外科医を志したものの、5浪の末、医大受験を諦めて、現在はソーシャルワーカーに。

医師家系に生まれたのに、自分自身に医師の資格がないことや、医師と結婚できていないことにコンプレックスを強く感じています。今は出会い系マッチングアプリを駆使して婚活中で、外科医と結婚して「聖まごころ病院」の後を継ぐという目標を諦めていません。

岡部たかしさんが演じるのは、院内の内科・小児科医の横山勝幸（よこやま・かつゆき）。

「助けられる命は、すべて助ける」という啓介（柄本）の考えには賛同し、彼に恩義を感じているものの、今は医者としてのプライドや向上心がすっかり薄れ、妻子持ちにもかかわらず、“パパ活”を夢見ています。

馬場徹さんが演じるのは、院内の泌尿器科・性病科医師の田島琢己（たじま・たくみ）。

専門はED治療で、歌舞伎町にはびこる性病や性に関する相談全般を一手に引き受けています。高身長かつイケメンゆえに、女性患者からの絶大な人気を得ています。

歌舞伎町の「顔面偏差値ランキング」の上位にもランクインするなど、医者と“もうひとつ”の顔を持ち合わせています。

塚地武雅さんが演じるのは、院内の看護師長・堀井忍（ほりい・しのぶ）。

その振る舞いや言動にチャーミングさを兼ね備えており、病院に運び込まれてくるDV被害者、トー横キッズなど“ワケあり”患者たちに対しても、物怖じすることのないフランクな性格。そのうえ、語学がなぜか堪能という聖まごころ病院のムードメーカー。

中井千聖さんが演じるのは、「貧しい命も富める命も皆平等」「人権は保障されるべきだ」という強い信念を持って活動するNPO法人「Not Alone」の新宿エリア代表・南舞（橋本愛）と働くスタッフ・若井あかね（わかい・あかね）。

その独特な個性が、ファッションや髪型ににじみ出ています。

石川萌香さんが演じるのは、病院の看護師長・堀井（塚地）とともに働く看護師・村木千佳（むらき・ちか）。

彼女には“トー横キッズ”だった過去が。病院で日々「命」と向き合っています。

萩原護さんが演じるのは、院内において、村木（石川）の同僚である看護師・吉野勇介（よしの・ゆうすけ）。

看護師として、村木と日々行動をともにしており、自身も過去に聖まごころ病院で助けられたことがある。

余貴美子さんが演じるのは、元アメリカ軍医のヨウコ・ニシ・フリーマン（小池）の実の母である、リツコ・ニシ・フリーマン。

シングルマザーのリツコは、ジャズシンガーとして暮らしており、夢はニューヨークのクラブでステージに立つこと。リツコは、アメリカ人医師のフリーマンと結婚し、その影響もあり、夫の援助を得て、ヨウコを医療の道へ。ヨウコの破天荒な性格と岡山弁は、まさに母親譲り。

高畑淳子さんが演じるのは、病院の“金庫番”兼経理担当を務める白木愛（しらき・あい）。

病院の収入のためなら、どんな患者も積極的に受け入れ、長い歴史を誇る「聖まごころ病院」の内情にもやたらと詳しい情報通。

院長（柄本）のために、身を粉にして働き、嫌われ者の役も買って出て、勘も鋭く、危ないシチュエーションに対するアンテナと嗅覚が優れたおつぼねです。

『新宿野戦病院』は、7月3日（水）スタート（初回15分拡大）！毎週水曜22時より、フジテレビで放送されます。