歯磨きは毎日のルーティン…とはいえ、「正直、面倒くさい」「正しく磨けていないかも」「“ながら磨き”しちゃってる」と自覚する人も多いのではないでしょうか?
花王株式会社が全国の男女1万人を対象に行った「全国歯磨き本音調査」でも、「本当はもっと長い時間歯磨きをしたいが、毎日実践するのは難しい」と回答した人が74%を超える結果となりました。
忙しい日常のなか、「お口の健康は大切だけど、毎日手間をかけて歯磨きして、すみずみまで磨くのは難しい…」といった生活者の本音・実態に応えるため、花王は2024年秋『ピュオーラ』主力のハミガキをリニューアル、またハブラシから新商品を発売。
そこで今回、堀池亮介フジテレビアナウンサーが本社を訪問、開発のポイントやリニューアルに込めた思いを聞きました。
開発ポイント①密着力約2倍*の泡で歯の清掃をサポート
まず、話を聞いたのは、『ピュオーラ』の開発に携わった和田尚子さん(ヘルス&ビューティケア事業部門 商品事業開発センター 開発マネジャー)。
アナウンサーという職業柄、日ごろからオーラルケアを意識しているものの、「歯医者さんに行くと磨き残しを指摘されてしまう…」という堀池アナは、まず、“ながら磨き”の実態について聞きました。
――ついついスマートフォンやテレビを見ながら“ながら磨き”をしてしまいます。こういったリアルな声をどのように感じていますか?
「“ながら磨き”をしてしまう」「毎日正しい磨き方をするのはなかなか難しい」という声は、たくさんいただいています。約7割の人が月に一度以上“ながら磨き”をしているというデータがあるんですよ。
花王の「全国歯磨き本音調査」によると、月1回以上“ながら磨き”をしている人は70%、週1回以上は68%と高い結果に。こうした生活者のリアルな歯磨きの実態を見つめ直すことで、新たな開発の視点が生まれたといいます。
――開発でこだわった点を教えてください。
歯垢を落とす、殺菌するという技術を盛り込みながらも、「生活者の実態をよく見ること」を大事にして技術開発を進めてきました。
――具体的なポイントは?
泡の密着力を約2倍*に高め、いつもの“ながら磨き”でも、こびりついた歯垢や菌を根元からしっかりはがすようなアプローチを工夫しました。
*「ピュオーラ」従来品比
開発ポイント➁いつもの“ながら磨き”でも…泡がだらだら垂れない!
さらに、開発チームは“ながら磨き”で多くの人が気になる、「歯磨き粉が垂れてきてしまう」という課題にもこだわったそうです。
――垂れにくさに注目した理由は?
“ながら磨き”をしていると、途中で歯磨き粉が垂(た)れてきて、最後まで気持ちよく磨けないという声も多くあります。
そこで活性剤を増やすなどして泡の質をよくし、垂れにくさの改善も続けてきましたが、泡が立ちすぎることも快適ではないので難しいのです。そういったところをより工夫して、泡立ちが長く快適に続くような開発をしました。
新発売『ピュオーラ すき間PRO ハブラシ』の実力を検証!
続いて堀池アナが話を聞いたのは、『ピュオーラ すき間PRO ハブラシ』の開発に携わった鈴木隼人さん(研究開発部門 包装技術研)。
『ピュオーラ すき間PRO ハブラシ』は、日本人の顎(あご)の骨格の特徴から起こる「重なり歯並び」とフロスの使用頻度の低さに注目し、開発チームの苦労の末に誕生した2024年10月に新発売されたハブラシです。
『ピュオーラ』史上、もっとも歯間がきれいに磨けるというハブラシ『すき間PROハブラシ』の実力を鈴木さんが見せてくれました。
歯の模型に水性ペンで着色し、ハブラシでこする実験を実施。 日本人に多い「重なり歯並び」(模型)の奥歯に、歯垢に見立てた赤いインクを塗布し、まずは、毛先がフラットなハブラシで磨きます。 毛先がフラットなハブラシでも落ちるものの、歯間やカーブのある根元にはインクが残ったままです。続いて、『ピュオーラ すき間 PROハブラシ』で磨いてみると…。
「おお!すごい!全然違いますね。どんどん落ちますね」と堀池アナが驚くほど、きれいに落ちました。
――すき間や奥まで入り込むその秘密は、どこにあるのでしょうか? 白い毛に施されたウェーブが、歯ぐきのキワにピッタリとフィットします。そのため、磨き残しやすい歯間やキワがきれいに磨けるのです。それにプラスして、“フロス毛”という先細毛が植毛されていて、これが歯間に入り込むことで、歯面に加え、すき間まですっきり磨けるという設計になっています。 ――フロス毛の配置にもこだわりがあるのですか? ピュオーラの特長であるウェーブカットによるキワの刷掃性と、フロス毛によるすき間の到達性を、打ち消し合うことなく両立させるために、ウェーブカットとフロス毛の植毛の組み合わせを16パターンくらい試しまして、それを弊社で独自開発した設計ツールによって最適化。長さと太さの配置を変えながら、パターンを作って設計していきました。 開発マネジャーの和田さんは、「お口の健康は大切だけど、毎日手間をかけて歯磨きするのは難しい」「磨き残しが気になる」といった生活者の本音・実態にぴったりと寄り添った商品の開発を続け、みなさまの歯磨きタイムが少しでも快適に、そしてお口の健康に貢献していけるような商品づくりを目指していきたいと思っています」と今後の展望を語りました。 <【関連記事】【街のホンネ調査】「歯磨き」みんなちゃんとできてる? 「磨き残しが心配…」「正しいやり方がわからない」の声も>
歯磨きのリアルな本音に応えるため、日々開発を続ける花王。