<『ツギクル芸人グランプリ2024』予選会レポート>
お笑いの賞レースと言えば、『M-1グランプリ』と『キングオブコント』が芸人人生を左右するといえるほど、揺るぎない地位を築いているが、それらへの登竜門として注目を集めているのが『ツギクル芸人グランプリ』だ。
新人から実力派中堅まで、熾烈な予選を勝ち抜いてきた15組が漫才・ピン芸・コントなどジャンルを問わないお笑いで激突。優勝賞金100万円と人生をかけて4分間のネタ披露に挑む。
2019年からスタートした賞レースで、これまで優勝・準優勝には、のちに『キングオブコント』で決勝に進出しているかが屋やザ・マミィ、数々の先輩芸人から「面白い」と呼び声の高いストレッチーズ、お笑いファンから「今年こそM-1の決勝に行きそう」と熱い支持を得ているナイチンゲールダンスが選ばれており、まさに“ツギクル芸人”が輩出されているため、その注目度は右肩上がり。
また、審査員として民放各局の現役番組制作者たちが参加しているのも特徴で、テレビに携わるプロが「絶対売れる!」「明日から使いたい!」と思う芸人を選んでいるだけでなく、副賞として民放5局から超人気番組出演権が与えられるため、優勝すればメディア進出間違いなしだ。
今年予選が行われたのは、5月16日、17日、22日、23日の4日間。それぞれに渾身のネタを披露したのがわかる熱いステージだった。
初日の16日に一番爆笑をさらっていたのは、2021年の第2回大会で準優勝に輝いているYES!アキト。『R-1グランプリ』でも決勝に2回進出しているだけあって、その手数の多さ、息をつく間もないほどにギュッと詰まったギャグの応酬は圧巻だった。
昨年の第4回大会で決勝に残った群青団地も、ネタの面白さもさることながら2人のビジュアルや可愛げも相まって、審査員たちが「番組で使いたい」と思ったのではないかと感じた。
17日は、素敵じゃないかの勢いのある漫才や、昨年『キングオブコント』で準決勝に進出したシティホテル3号が笑いを集める中、印象に残ったのがイクラボブチャンチャン。昨年はアマチュアとして『M-1グランプリ』に出場し、「ナイスアマチュア賞」を受賞した2年目の新人だ。こういう逸材に出会えるところも、この『ツギクル芸人グランプリ』の面白いところだろう。
22日は予選4日間のうちで一番会場があたたかく、『M-1』決勝進出を期待されている9番街レトロやエバースを筆頭にとにかく笑いがたくさん起こり、続く最終日の23日は、昨年準優勝のひつじねいり、ピン芸人の安原カラスのマセキ芸能社勢が笑いを集めていたほか、今勢いに乗るネイチャーバーガーや昨年決勝に進出したさすらいラビーも健闘を見せた。
お笑いブームという言葉はこれまで何度も時代の中に登場し、そのたびにスターを生んできたが、ここ数年その言葉を聞かないのは、お笑いが今やブームではなく、生活の中に当たり前にある揺るぎないコンテンツとして定着したからではないかと思う。
世界情勢や災害などの暗いニュースを忘れさせてくれる“お笑い”というエンターテインメントは、これからも人々の生活に寄り添い、心を温めてくれるに違いない。
そしてこうして、お笑いに人生を賭ける芸人たちのカッコいい姿が見られるのが、賞レースの醍醐味のひとつだ。今回の熾烈な予選を経て、決勝に選ばれるのは15組。その中から見事優勝の栄冠を勝ち取るのはいったい誰なのか!?その瞬間をぜひ今後の放送で目の当たりにしてほしい。
text by=竹中純枝(ライター)
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