大島優子さんが、『ザ・ノンフィクション「ボクらの丁稚物語 前編」』(3月24日14時~/フジテレビ※関東ローカル)の“語り”を担当。ナレーション収録後の大島さんへのインタビューとともに、ナレーションの一部を先行公開します。
また、3月10日・17日に放送された「居場所をくれた この街で~夢と仲間とママチャリと~」の前・後編が、3月31日までTVer・FOD無料配信中です。
若者を「叱って育てる会社」に訪れた変革の時
横浜市にある家具製作会社『秋山木工』。入社した新人は一流の職人を目指し、住み込みで5年間修業する、いわゆる“丁稚奉公”の制度を取っています。その間、タバコも恋愛も禁止、スマホを持つことも許されず、家族への連絡は手紙だけという厳しいルールがあります。
しかし、ここ数年、新人入っても長続きせず、毎年10人以上いた入社希望者も減り続け、2022年にはついにゼロに…。
「半世紀近く続けてきたやり方は、もはや時代に合わないのか…」秋山利輝社長(80)は、大きな決断を下しました。
丁稚制度を見直し、家から通える「外弟子」も取ることにしたのです。内弟子はこれまで通り、住み込みの共同生活で修業をしますが、外弟子にはそのルールは適応されず、すべてが自由だといいます。
迎えた2023年春。秋山木工には、内弟子と外弟子、合わせて4人が入社しました。内弟子を選んだのは、中学を卒業したばかりの松下さん(15)と中学・高校時代に不登校を経験した友添さん(25)。「一流の職人」を目指し、10歳違いの内弟子2人の共同生活が始まりました。
そんな新人たちに一番近い兄弟子が、2ヵ月前に丁稚を卒業し、職人となった加藤さん(28)。本来、手本となるべき立場ですが、職人になったことで解禁されたスマホに夢中になり、夜更かしと寝坊を繰り返すように。「職人たちのリーダーになる」と語っていた加藤さんは、大きな決断を迫られることになります。
一流の木工職人を目指して奮闘する若者、そこからこぼれ落ちそうになる者の悲喜こもごもを見つめます。
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