<上戸彩 インタビュー>
――ナレーションを読んでいかがですか?
無事に終えられてよかったです。事前に原稿と映像を見たのですが、その時はグッとくるものがあって、もうティッシュが手放せなくて…。苦しい場面も出てきますが、アサナさんの明るさに救われました。でも逆に、明るいからこそ、笑顔を見ていると苦しく感じるところもあって。特にアサナさんが泣くところは、「きっと泣きたくないのだろうに…」と想像してしまいました。
アサナさんの夫・フミヤさんが出てくるシーンも、胸に迫るものがあって、見られなかったです。泣きそうになってしまうので、ほぼ薄目で映像を見ていました。アサナさんを見つめる目がやさしくて、彼女を支えたいという家族に対する愛情があふれ出ていて、こんなに素敵な旦那さんは、なかなかいないんじゃないかなと思います。
――救急搬送から13日目、アサナさんと長男、次男が久しぶりに対面するシーンも印象的でしたね。
私も3人の子どもを育てていて、親としての気持ちがわかるので、グッときました。アサナさんは明るくて弱みを見せないタイプだと思うので、そのぶん、見せたくない自分を子どもたちに見せなきゃいけない不甲斐なさがあるのではないか、というのを感じました。
――アサナさん、フミヤさん夫妻と同じく3児の親として、共感する部分はありますか?
「3人の育児って、2人の時とこんなにも違うんだ」って思うくらい、すべてにおいて、手も足りない、時間も足りない、自分もいっぱいいっぱいなんです。それくらい大変なので、きっと金山家にしか計り知れない、大きな苦労があると思います。
それと同時に、命の尊さや、一日一日の大切さを感じられる家族だからこそ生まれる感情や幸せも、たくさんあるのだろうなと思います。
――ナレーションを読むうえで、心がけたことはありますか?
アサナさんや家族みんなが明るくて、厳しい状況でも心が救われるシーンもたくさんあるので、そういう場面はあえて重くせず、明るく読みました。とはいえ、雰囲気の落差を作りすぎてもおかしいので、できるだけ自然に読むようにしました。
――やさしく包み込むような、上戸さんの声が印象的です。
ありがとうございます。噛まないように必死でした(笑)。
――視聴者の皆さんに、ぜひ注目してほしい場面を教えてください。
フミヤさんが三男を命名し、アサナさんに「(名前)決めたよ」と声をかけるところです。フミヤさんの表情がすごく印象的でした。まだどこか少し動揺していながらも、アサナさんを気遣い、自分の精いっぱいの思いを伝えようとしている、あの目が忘れられません。
<ナレーションの一部を先取り公開>
<予告動画>
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