菅田将暉さん、松下洸平さんの対照的な性格が明らかになりました。
9月10日(日)の『ボクらの時代』は、菅田将暉さん、松下洸平さん、柴咲コウさんが登場する前編が放送されました。
3人は、9月15日(金)に公開される、菅田さん主演の映画「ミステリと言う勿れ」で共演しています。
菅田将暉「笑いたいがために、現場に行く」
柴咲さんと松下さんは、今回の映画版でシリーズ初参加。
松下さんは「緊張感はあったんですよ。もう、空気感できあがってたらどうしよう」と、クランクインの心境を振り返りましたが、柴咲さんは「(松下さんが)なんなら(場の空気を)全部持っていった」と語り…。
柴咲:なんか、人柄?なんだろう…コミュニケーションお化け?
菅田:うん。
松下:お化け?
柴咲:と、思った。
柴咲:誰とでも打ち解けられるというか、みんな心を開いちゃいません?松下さんに。
松下:僕に、あんまり壁がないんで。
菅田:うん。
松下:ああいう作品だし、いがみ合ってるからこそオフの時間は、なんか、笑ってたほうが楽しいかなって。
柴咲:本当にそうなったもんね。最後、もう収拾つかなくなってたけどね。
菅田:うん、そうですね。笑って、笑って。
柴咲:もう笑って、こらえてみたいな。本当に。
松下:いや、本当に。
菅田:笑いたいがために、現場に行くみたいな。
柴咲:(笑)。
松下:いや、でも、めっちゃわかる。
菅田:(そんな)感じでしたよ、本当。「学校で友だちできたから、明日楽しみ」みたいな。
柴咲:あ、そうかも。
撮影を通して、柴咲さんが「ずっと冗談言い合ってるよね。すごい、相思相愛だよね」と言うほど、菅田さんと松下さんは仲良くなったといいます。
松下洸平「今日の夜にでも引っ越せます」
そんななか、松下さんは「菅田くんにずっと聞きたかったんだ」と切り出しました。
菅田:え、何?怖い。
松下:菅田くんさ、マジでLINE読まないよね。
菅田:そう。そうなんですよ。本当にすいません。
松下:菅田くんに1ヵ月くらい前かな、LINEしたんですよ。いまだに既読にもならない。
菅田:(笑)。
柴咲:それは、何かのトラブルじゃないの?
菅田:いやいや、もうこれは、俺が悪いですね。
柴咲:そうなの?
松下:未読いっぱいある人?
菅田:もう、あの…今、何件あるかな。万とか超えます。
柴咲:ええー!
松下:(笑)。
菅田:本当、テレビで言うようなことじゃないですけど。
松下:ごめん、テレビで聞いちゃった。
菅田:いやいや。偉そうに言うことじゃないですけど、本当に俺、苦手なんですよ。
柴咲:そこまで貫いてるなら、いいんじゃない?
菅田:いいんですかね。
柴咲:もう、そういう人になって。
菅田:そういう人になってるというか、先輩陣にも諦められてます、連絡は。(松下さんは)未読、ゼロですか?たまってないですか。
松下:ゼロ。
菅田:ゼロ。すごいな。
柴咲:きっちりしてそうだなー。几帳面そう。
菅田:それを言えるのがすごいな。家、ちゃんとしてそうですね。
柴咲:してそう。
松下:いや、どうだろうね?きれい…まぁ、きれいだと思います。
菅田:いや、それが言えるのが、もうすごい。だって‟「足の踏み場がない」みたいなことは、絶対ないわけでしょう?
松下:それは、ないですね。
柴咲:それは、ないです(笑)。
松下:(菅田さんに)一人暮らしのときは、そうでした?
菅田:もう、そうでしたね。
松下:ああ、そう。
柴咲:汚部屋?
菅田:めちゃくちゃ汚部屋でした。
松下:あ、マジで?
菅田:うん。もう帰って、寝られて、物が置ければいいっていう。
松下:僕は、家で作業することがめちゃくちゃ多い仕事だから、すっきりした状態のほうが、いろいろ集中できるからっていうので、きれいにしてる。
柴咲:ミニマリストですか?
松下:うん、かなり。
菅田:じゃあ、本当に物少ないんだ。
松下:うん、物少ない。
松下さんは「今日の夜にでも引っ越せますよ」と語り、菅田さんと柴咲さんは驚きの声をあげました。
柴咲コウ「お芝居と歌うことが循環して影響し合っている」
菅田さんと柴咲さんは、『おんな城主 直虎』(2017年/NHK)で共演。当時の話から、3人の共通点でもある「俳優と音楽活動の両立」についても盛り上がりました。
菅田:覚えているのが、(当時は)僕も音楽業始めたばかりとかで、わりとパニクってた時期なんですよ。で、そのときに柴咲さんが、「歌うこと好きなの?」って言ってくれたことがあって。
松下:へぇ。
菅田:で、そのときに、なんか「あ、俺、好きなのかな?」みたいなのをしばらく考えるみたいな。それに答えうる何かが確かに必要だよな、みたいなのは、結構、残ってるんですよね。(柴咲さんは)覚えてないとは思うんですけど。
柴咲:私もそうなんだけど、デビューのきっかけ、歌うデビューのきっかけが「ラジオで歌詞を募集して歌う」っていうのが決まってたというか、そこから始まったので。お芝居もスカウトだったし、わりと受け身なんですよね。そんななかで「本当に私がやる意味があるのか」という自問自答を、若いころにしていたなと思って。20代前半のときとか。
菅田:めっちゃ、わかります。
柴咲:もしかしたら、やっぱりそういう、俳優業もやって、かなり時間が限られるなかで音楽活動をやるっていったら大変なんじゃないかなと思って、たぶん、そういう話になったのかな。
菅田さんは、もともとは音楽活動を考えていなかったものの「役でギターやったり歌やったりが結構あって、それを見ていたレーベルの人たちが『本気でやりませんか』みたいになって」と歌手デビューの経緯を語り、「当時、同世代で、音楽もやっていて俳優もっていう人がいなかったから。相談できる人もいないし、意見くれる人もいないし。だから、すごくありがたかったんですよね」と、柴咲さんからの言葉を振り返りました。
菅田:音楽をやるからには、続けられるものにしたいなと思って。で、当時はちょうど、これ、愚痴とかではなく、やっぱ俳優業をガーッとやっていて。で、どうしたって、どれだけ良い作品に恵まれたとしても、疲れるは疲れるじゃないですか。
柴咲:疲れるよね。
菅田:で、その疲労を、整体だとか、なんかそういうものでも癒やせない、心の方っていうか。それは、プライベートでどれだけ楽しい時間を過ごそうと、なんか癒えない。ということは、たぶん仕事、表に出るなかでそういう癒やしを作らなきゃいけないんだなっていう。だから仕事でのストレスは仕事でしか癒やせないんだなと思って。それで、音楽を始めたんですよね。
松下:あ、そうなんだ。
菅田:だから、音楽のレーベルの方たちにも、今思うとすごい失礼なことですけど、最初に「仕事だと思ってやらないです。それでもよければ」というお願いをさせてもらって。だから楽しく、続けられているっていう。
松下:なるほどね。
柴咲:私も、仕事としてビジネスとしてやるってなったら、できないなと思う。
菅田:そうですよね。いや、わかります。
柴咲:それはなんか、全部循環しているから。お芝居するっていうのと歌うっていうのがぐるぐる巡って、ちょうどよくなっている。そこで出たエネルギーをこっちで発散させ、そっちでまたできたものをこっちで使うみたいな、なんか影響し合ってるって感じ。
菅田:それ、理想だな。
松下さんも「うまく循環できてたら、すごくいいですよね」と共感し、前半の鼎談は終了しました。
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