「積み重ねが花を咲かせ始めている」(オダギリ)
――オダギリさんはこの作品への思い入れが強いそうですね。
オダギリ:このプロジェクトは、僕がある企画をやりたくてフジテレビの鹿内(植)プロデューサーや、冨永監督を巻き込んで行った形で生まれたんです。残念ながらその企画は、色々な理由で実現できなかったのですが、せっかくのチームだから、冨永監督に新しく物語を作ってもらい続行しようということになりました。
冨永監督とは「パビリオン山椒魚」という作品で出会い、自分たちの世代を代表する映画監督として、その後もずっと一目を置く存在でしたし、プロデューサーチームには「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロー」の山本プロデューサーが参加してくれ、鹿内さんはドラマ『家族のうた』(2012年/フジテレビ※)で一緒に戦った盟友ですし(笑)。自分にとって大切な人たちと、また新しく作品が作れる事が本当に嬉しくて。
※オダギリさんがドラマ主演を務め、鹿内プロデューサーは企画で参加
今までやってきたことの積み重ねみたいなものが花を咲かせ始めている気がするので、やっぱり長く仕事を続ける事は意味があるんだな、と感慨深い思いになりますね。
そういう意味でも、この作品には今まで以上の思い入れを感じていますね。
――本作は連続ドラマですが、作るうえで映画と違いはありますか?
冨永:それはかなりあります。もしこれとまったく同じ内容で、1話30分のドラマでなく120分の映画だったら全然違う感じになったと思うんです。
オダギリ:見せ方というか、本を書く段階からもちろん違うでしょうね。今回は見たいときに見られる配信という形式なので、見る側の“姿勢”も結果的に作り方には影響すると思います。30分でまとめるのか、もう少し見たい気持ちにさせるのかでもまったく違うものになるでしょうし。
冨永:今回はドラマの形でやらせてもらったことで、大桑という主人公に見る人が親しみを持ってもらえるようなシーンを作ることができたと思います。見た人から大桑に親近感を持って友だちみたいに思ってほしいという考えがあったので。
映画では、普通の人を主人公にするのは難しかったりします。たぶん、普通の人の普通じゃない面が出たときに主人公になるとは思うんですけれど。でもそうすると、今の大桑ほど親近感を持ってもらえるかどうかは分からないですよね。
――同世代のクリエイターとして、お互いに期待していることを教えてください。
オダギリ:このまま冨永さんらしい作品を作り続けて欲しいなと思っています。道を踏み外したり、変な方向に行く人ではないとわかってはいるんですけれど、本当にこのまま我が道を突き進んで、面白い作品をどんどん見せてほしいなと思いますね。
冨永:オダギリさんと一緒に仕事をするのは3回目ですが、また一緒にやりたいなっていうのが1つ。あと、オダギリさんの監督作を見ることを楽しみにしています。オダギリさんが持っている俳優としての側面とは違う過激さと、「何をしでかすんだろう」という楽しんで作っている表情みたいなものが出ている作品を。
オダギリさんの作品を見て、「よくこんなこんなこと思いつくな」といつも驚かされますし、そういう作品で監督、脚本、出演もするというのはオダギリさんにしかできないと思うんで、いち観客として楽しみにしています。
撮影/今井裕治
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