3月5日(金)、菅田琳寧(7 MEN 侍/ジャニーズJr.)が初主演を務める舞台「陽だまりの樹」の開幕直前取材が行われ、菅田、早乙女友貴、日比美思、阿達慶(ジャニーズJr.)、太田将熙、ダンカンが登壇した。

本作は、これまで、アニメやドラマ、舞台として様々な形で展開されている手塚治虫の同名漫画が原作。個性あふれる新キャストが集結し、新たな形で上映が実現。

ちゃらんぽらんだが優れた技術を持つ蘭方医の手塚良庵を菅田が演じ、剣の才能に恵まれ正義感が強く直情型の下級武士の伊武谷万二郎を早乙女が演じる。

幕末というドラマチックな時代を背景に、時には恋敵となり、時には友情を結び、時代の荒波に揉まれながら、信じる道をえがく青春劇。

菅田は「本日とうとう公演初日という日を迎えることができました。僕はまだ芝居が未熟の中、演出の樫田正剛さんやキャストの皆さんに手助けしてもらい、今日ここまで来ることができました!本番も3時間、4時間後にありますので、座長として堂々とステージに立ちたいと思います」と語った。

早乙女は「1人もかけることなく、初日を迎えられてうれしく思います。最後まで頑張っていきたいと思いますのでよろしくお願いします」とコメント。

日比は「1公演1公演を大切に演じていきます」と思いを明かした。

阿達は「初演技、初舞台なんですけど、見に来ていただける以上、そういうのは関係ないと思います。日々ベストを更新していけたらなと思っています。よろしくお願いします」と緊張した面持ちであいさつ。

太田は、「この作品は今のご時世の中、やる意義がある作品だなと思って、ぜひ出演したいと思いました。座長の琳寧が、初座長ということで、役柄的にも支える立場なので、千秋楽までケガなくこの作品に携わっていきます」と思いを告白。

ダンカンは「無事、公演できることが奇跡のように感じています。コロナ禍で稽古に入るときも厳重なチェックで、入り時の体温を書きこむだとか、すべての出演者がクリアしてきたということだけで、もう勝ったような気がします。ちなみに今日体温を計ったら39度1分でしたけど36度4分って書いときました」と冗談を言い周囲を笑わせ、「大丈夫ですよ36度4分ですよ!座長のために頑張らせていただきたいと思います」と訂正した。

本作のオファーがきたときの感想を菅田は「帝国劇場で『DREAM BOYS』をやっていたんですけど、僕はずっとジャニーズの舞台しか出ていなくて、うちのメンバーが外の舞台で主演をやったりとかして、刺激をもらっていたんで、本当に外の舞台に出て演技を学びたいと思っていたので、お話をいただいたときはすごくうれしかったです」と回顧。

続けて、「出演欄を見ていたら、自分がまさか座長ということで責任を任されたので、緊張とか不安とかありましたけど、みなさまのサポートがあったおかげで今日ここまで来ることができました」と感謝を述べた。

菅田はジャニーズ事務所に入所日が2011年3月ということで、10年目で初座長に就任したことについて、「10年目といういい“切り札”っていうんですか?なんていうのか…。節目!いい節目に大きい仕事をいただいて本当にうれしく思います」と笑顔で喜びを表した。

幕末の衣装やヘアスタイルについて「ずっと10年間、黒髪をキープしてピアスも開けないできたので、この話をいただいたとき、『きた!』と『自分を信じてよかった!』と思いました」と振り返った。

また時代劇を演じるにあたって、「幕末のお話で、訛りが入っちゃうというか、イントネーションの間違いが多かったり、聞いたことがない単語が多かったりして、稽古の段階ですごく苦戦しました」とコメント。

舞台の演出で日舞や三味線を行う場面もあるらしく菅田は「三味線を弾きながら、日舞も踊りながら、そしてこの時代に合わせた歌も歌い。日舞は普段やっているヒップホップとは違い、腰を使っちゃいけないとか、足だけで動くという…。(日舞を踊りながら)フォトタイムでございます」とサービス精神旺盛にアピールした。

ダンカンは「琳寧くん、みんなが口をそろえて言うように、本当にまじめですね。それに忍耐強い。決してあきらめない。そばで見ているとまじめ過ぎて、演出の樫田さんに『ここどうするんですか?』ってずーっと長い間質問して、僕その間にパチンコ行っちゃいましたよ」と練習風景を語った。

それに対し菅田は「僕の尊敬するKAT-TUNの上田(竜也)くんがそういう方なので…」と返すと、ダンカンは「あまりまじめ過ぎるのもよくない!たけし軍団で修業ですね」と勧めると菅田は爆笑しながら「わかりました」と答え、周りから「そういうところが、まじめ」だと指摘される場面も。

菅田は事務所の先輩に公演前に相談していたそうで「堂本光一くんと上田竜也くんに『明日、初日を迎えます』とご連絡させていただいていただきました」と明かした。

そして最後に、「光一くんからは『おめでとう!がんばれ!』と、上田くんは初日に見に来てくださる予定だったんですけど、スケジュールが合わなくて…。でも『ステージに立って、スポットライトあたって、お客さんが入ればお前はスターだから堂々とやれ』と言われたのでその言葉を信じて、堂々と今日はやっていきたいと思います」と力強く宣言して締めくくった。