壁と床の“作品&実写”のコンビネーションが見事
注目してほしいのが汽車がシュッポシュッポと音を立てて煙をはき、次から次へとスクリーンを移り変わっていくシーン。
佐久間アナも「スクリーンをまたいで汽車が走っていくなんて想像もしていませんでした!」と、動くレール映像の上を歩きながら驚きの声をあげました。
これ以外にも、壁と床の“作品&実写”のコンビネーションが見事です。壁は「ヒマワリ」で、床はリアルなひまわり畑、あるいは壁は「花咲くアーモンドの木」で、床の絵がリアルな桜など、他にはどんなマッチングが?とワクワクしてしまいます。
そして何よりすごいのが没入感。「うわ、大きい!」と佐久間アナが声をあげた「ヒマワリ」では作品の一部として溶け込んでいます。映像と音楽とアロマで、気持ちまですっかりゴッホの世界に引きこまれている様子でした。
これはオーストラリアの企画会社「グランデ・エクスペリエンセズ」が開発した、マルチチャンネル動画と映画館品質のサラウンド音響の組み合わせで生み出された、臨場会の高い映像体験空間がなせる技です。
映像はワンサイクル約40分で構成されていますが、まずは「どんな絵があるのだろう」と、ある一点でじっくり観察し、様子がわかると場所を移動して鑑賞する人が多く、「もう4回も見ちゃったわ」という声も聞こえてきました。
時間が経つのも忘れて、何回も見続けてしまうので、自然とゴッホの人生や心情への理解がより深まっていきます。