<村瀬健(プロデュース )コメント>

満を持して、目黒蓮さんを主演にお迎えいたします。目黒さんとは、『silent』でご一緒して以降、2人でたくさんの話をしてきました。

目黒さんの芝居に対する真剣な思い、作品に対する誠実な思いを改めて感じ、見てくださる方の心に響くものにしたいという同じ思いを持っていることも改めて強く感じました。それで今回、この企画をご一緒いただくことにしました。

このドラマは、主人公の夏が好きだった人が亡くなったことを知り、その彼女と自分との間にできた子どもがいたことを知るところから始まります。

自分の知らないところで過ごしてきた2人の長い時間を思い、考えていく夏の気持ちについて、生方さんが書いてくださった脚本を読みながら2人で話し合い、お互いの考えを深め合ってきました。

自分が父であったことを知り、父になろうとする夏を目黒さんがどのように演じてくれるのか、楽しみでしかありません。目黒さんにしか演じられない夏が生まれることを確信しています。

また、このドラマにとって大事な大事な海役は、泉谷星奈ちゃんに演じていただきます。正直、2024年のこのタイミングに星奈ちゃんが6歳でいてくれたことに感謝しかないです。

実は、『いちばんすきな花』で今田美桜さん演じる夜々の幼少を演じてもらっていたときに、すでにこの企画の準備は始まっていました。

その時点で「海は、この子がいいんじゃないかな」と思っていたのですが、まだ少し幼すぎるかも、と少しの不安も持っていました。その後オーディションを行い、星奈ちゃんにもシードなしで普通に参加してもらいました。

監督たちや生方さんと一緒に100人を越えるこの世代の女の子たちを見ていくなかで、最終的に満場一致で星奈ちゃんに決定しました。

しっかりと実力でこの役を勝ち取ってくれたのです。この年代の子どもにとっての数ヵ月はとても大きいです。『いちばんすきな花』のときよりも、さらに成長した星奈ちゃんが、海の繊細な感情を丁寧に表現してくれることと思います。

演技もさることながら、とにかく、びっくりするくらいにかわいいです。きっと、かわいすぎて目が離せなくなると思いますので、みなさん楽しみにしていてください。

そして、このドラマには、脚本・生方さん、風間監督、髙野監督、ジョン監督、そして音楽・得田さんという最高のチームで臨みます。

この作品の世界を映像化するにあたり、これ以上ないパーフェクトな布陣だと思っています。

せつなくて、痛くて、でもやさしくて、あたたかい。このチームだからこそ紡ぐことのできる“親子”の物語、“家族”の物語に、この夏、どっぷりと浸っていただけたらうれしいです。