アットホームな雰囲気で行われたナレーション収録。勘三郎さんと過ごした日々を懐かしむように、大竹さんは終始、穏やかな笑みを浮かべていました。

<大竹しのぶ インタビュー>

――中村勘三郎さんが築いた中村屋ファミリーに密着したシリーズに満を持しての登場ですね。

大好きな番組に携われたことがすごく嬉しいです。ずっとやりたかったのですが、なかなか出演することができませんでした。

――今年は勘三郎さんの追善公演として、中村屋はいろいろな演目を上演しました。

すべての作品を見ていますが、(勘九郎さんの長男)なお(七緒八=勘太郎)ちゃんの活躍はもちろん、(勘九郎さんの次男)のり(哲之=長三郎)ちゃんが「猿若祭二月大歌舞伎」で演じた「連獅子」など、成長ぶりがスゴいなと思いました。

「連獅子」左から)中村長三郎、中村勘九郎

まさ(雅行=勘九郎)ちゃんが31歳、たか(隆行=七之助)ちゃんが29歳のときに哲明(勘三郎)さんが亡くなり、ふたりはいきなり中村屋を背負うことになったけれども、あるときから“勘九郎と七之助”というものを確立したと思うんです。

そして、今、勘太郎と長三郎という新たな希望が成長し、本当にすごい4人組になりました。なおちゃんとのりちゃんは赤ちゃんのときから見ているので、「はーっ、こんなになって」と感慨深いものがあります。

「猿若」中村勘太郎

――親戚のような心境ですか?

そうですね、親戚のおばちゃん…だけど、親戚よりもっと身近に感じたいという感じかな。歌舞伎座は客席が明るいので、なおちゃんの立派な姿にハンカチを握りしめながら号泣している私を見て、たかちゃんが笑っているという…(笑)。

――勘太郎さんと長三郎さんから“勘三郎さん”を感じる部分はありますか?

のりちゃんの愛嬌や体つきはおじいちゃま譲りだなって感じますね。舞台に登場した瞬間から愛される雰囲気は、とても得していると思います。

今回の収録には、あらかじめ原稿が用意されていたものの、一部“大竹さんの言葉”でいきたいという制作陣の意向で、その場で大竹さんが考える一幕もみられました。