福と宝が身近にいたら「そっと寄りそいたい

――演じる役の印象や、役柄に共感する部分があれば聞かせてください。

細田:育ってきた環境は宝とわりと似ているので、自立しようとしていたり、責任感の強さだったりは共感できるポイントです。

だからこそ宝が、好きな人や大切な人に向ける愛情に関してすごく素敵だなと感じて、そこを大切に演じたいなと思いました。

桜田:福ちゃんは末っ子なのですが、まわりの空気をうまく中和しつつ、人のちょっとした動作や目線など、ごく些細なことでもきちんと察知できる子なんですよね。それも「あの子ってよく見てるよね」と言われるようなあからさまなものではなく、ごく自然に。

人がなかなか感じとることのできない部分に幸せや嬉しさを見出し、ハッピーな気持ちになれる子だと思っていて、細田さん同様、私も福と育った環境がすごく似ているので、家族団らんや友だちといる時間の表情の違いなどは共感できるなって思いました。

――もし福と宝が身近にいたら、どんな言葉をかけてあげたいですか?

細田:二人とも知っているのか、それともどちらか片方だけ知っているかによっても違ってくると思うんですけど、どちらにしろ、それまでのつき合いによって「この二人なら大丈夫だろう」と信頼できるような気がするので、言葉をかけるというより、二人に寄りそうほうになるのかなと思います。

桜田:結末を知っているわけではないので判断が難しいのですが、細田さんがおっしゃったように、二人とどういう関係性なのかにもよると思います。

「産む、産まない」という選択をするまでの経緯をそばでみている立場だったとしたら、言葉をかけるというより、二人が歩いていく道を見守っていくような感じになるのではないでしょうか。

二人が決めたことなのでまわりが何かを言うのは違うと思いますし、あえて言うなら、応援するような言葉、二人を信頼しての言葉をかけると思います。