月島宝(細田佳央太)の母・直実(美村里江)の気持ちを知り、その言葉を胸に刻んだ川上福(桜田ひより)は、その後、宝に会いに行く。

そして福のなかに、これまでにはなかったある思いが芽生える。

翌日、晴美(石田ひかり)から福の妊娠を聞き、いても立ってもいられず帰国した福の父・慶(野間口徹)が家に帰ってくる。

放課後、福が帰宅すると、そこには穏やかな笑みを浮かべる慶の姿と、晴美から連絡を受けた直実、宝の姿も。

慶は開口一番、高校生の2人を叱るでもなく、ただやさしく、福に今の気持ちを問いかける。

すると、前日に同じ質問をした宝と、ある一つの答えを出していた福は、覚悟を決めて「産みたい」と答えた。

その答えに息を飲む2人の母とは対照的に、慶の反応は父親として予想外のものだった。怒り心頭で取り乱すと思いきや終始冷静な慶に、福と晴美は戸惑いを隠せない。

ところが、福と宝の発言に対し、慶は2人が高校生であることを理由にとんでないことを言い出す。

慶の思いもよらない考えは、そこにいる全員に衝撃を与え、やがて晴美との夫婦関係をもおびやかす事態となり…。