動揺している享を含め病院の医師たちを横目に、ヨウコは転院ではなく、時間がないからとここで手術をすると伝え、お腹の切開を始める。
そして、ムハマドと同時に急性アルコール中毒としてまごころに運ばれてきた加地。ヨウコのアドバイスで、加地の頭をスキャ ンで確認すると、急性硬膜下血腫だと判明した。
ムハマドの処置が落ち着くと、ヨウコは加地の手術も開始。そんななか、警察の調べによって、ムハマドを銃で撃ったのが加地だと判明する。
意識が戻ったムハマドは、お金もなければ保険にも入っていない、在留資格もない自分をなぜ救ったのかヨウコに問う。「それは、私が医者だから」と答えるヨウコ。
しかしムハマドは連行されて国に送り返されることになったという。
それを聞いて享は “虚しくないのか”とヨウコに問うが、ヨウコは医者が考えることではないと話し、「平等に助ける。平等に、雑に、助ける。それが医者」と答えた。
そしてヨウコは聖まごころ病院に住み込みで働くことになったのだった。