「ヨウコとはずきが腹違いの姉妹」で、そこに容赦なく「医師になれなかったはずき」を重ねてしまう激重展開
っとまあ、宮藤官九郎さん脚本の、笑って泣ける、医療ドラマ!!とばかり思ってて、今回も今回とて、“心タンポナーデ”と“陰茎捕捉”が交錯する…まさに“本格”と“下ネタ”(言い方)が融合する、緊迫していいのか、笑っていいのか、わけがわからなくなる、新しい医療ドラマ!!
って、こっちは中盤まで、心の中でスタンディングオベーション!!してたんだけど、まさかまさか、こんなところ…キャラクター相関図の部分でも、どんな気持ちで見たらいいのか、わけがわからなくなる “大河ドラマみたいな展開”が待ち受けているとは!!!
だって、医師になれなかった…っていう、はずきさんのそのエピソードだけど、5浪したとか、コメディのノリで、サラッと流してたし(第1話参照)、前回あった、月曜限定のビューティクリニックでも、ヒアルロン酸注射して外科医との婚活を諦めないわ!って、これもコメディのノリではりきりまくってて。
とはいえ、そんなノリで消化はされつつも、はずきさんの鬱屈についてはなんとなく、多少は感じとりつつ…。だけどだけど、そうはいうても、そこまで…ではない。
キャラクターの背景に、ちょっとした陰を潜ませることで、ノリだけではない、ちょっとした深みを感じさせる…。そんなちょっとした“スパイス”としての、「医師になれなかったはずき(&跡取り問題)」だと思ってたのに、ここへきて、まさか、急激に、はずきさんの思いに寄り添ってきて、その寄り添うためのエピソードが、衝撃の「ヨウコとはずきが腹違いの姉妹」で、そこに容赦なく、「医師になれなかったはずき」を重ねてしまう!なんという激重(げきおも)展開!!
いやだけど、激重すぎて、その状況を知ったあとのはずきさんの爆発!も辛すぎて聞いていられないくらいだったんだけど、その状況を説明するために用意されたのが、“密告しまくる”啓三&的確にツッコんでいく白木さん(高畑淳子)&なぜかそこに居合わせてしまった勇太(濱田岳)という、絶妙なコントラストですよ!!!
ホントは激重なはずだし、よくよく考えると人間関係が“大河ドラマ”的だし、もっと俯瞰(ふかん)すると、あの場面はただの『新宿野戦病院』のキャラクターに秘められた、家族構成を“説明”するだけ…つまり、かなり説明的なシーンになってしまってもおかしくない、そんな場面だっていうのに、深刻さを軽減させつつ…っていうか、深刻さは微塵も感じさせず、ややこしい人間関係もわかりやすく丁寧に説明しつつ、何より愉快すぎる会話劇に仕立ててた…。
なのになのに、そのくせに、その後に待ち受けるのが、「医者になれなかったはずき」で、その心情が、とてつもなく深刻に描写されるだなんて、もう、アンビリーバブル!!!
で、で、で、その複雑な、複雑すぎる人間関係は、医療ドラマである今作において、ホントにこれ、いる??それ描写する必要ある??っていう要素だと思うんです。だって、そんなのなくったって、あんなに楽しい医療ドラマに仕上がってるんですから!!