ラウール&奥平大兼 お互いの印象の変化は? 

──お2人は現場では、撮影の合間にどんな話をしていましたか?

ラウール:奥平くんは、僕にとって“気を使わない”のトップで。刺激がつーって感じ。

奥平:どういうこと(笑)?

ラウール:めっちゃ居心地いいなと思っていたんです。

奥平:うれしい!

ラウール:現場でしていた話…他愛のない話をするか、「次はどんな作品やるの?」とか、ちょっと仕事の話をするぐらいだったかな。基本的にはなんでもない話をしていましたよね。つーって感じで(笑)。

──波長が合う感じなんですね。奥平さんは、いかがですか?

奥平:僕、クラスメイト役の中で言うと、詩羽さん(水曜日のカンパネラ)はプライベートでも仲が良くて。ちょっと失礼な言い方になってしまうんですけど、詩羽さんと一緒にいると元気いっぱい過ぎて疲れちゃうんです(笑)。

ラウール:パワフルですよね(笑)。

奥平:そう!それで僕も元気になるし、詩羽さんとの時間は楽しいんですけど、たぶん放課後の帰り道にするような会話はできないなと思っていて。ラウールくんはそういう落ち着いた話ができる貴重な存在でした。

それだけに、本当に何を話したかは記憶になくて(笑)。

ラウール:ははは(笑)。

奥平:なんの話してたっけ?

ラウール:本当にクラスメイトみたいな感じだったんだよね。

みんなすごい大人で、距離感の保ち方が天才的だったなぁ。大人数が苦手で、最初は本当にドキドキしてたんだけど、待ち時間はそれぞれがぞれぞれに好きなことを話していて。みんなも「居心地いいね」って言ってたよね。

奥平:言ってたね。

──2人の共通点などは見つかりましたか?

ラウール:年齢が一緒っていうことがお互いに珍しかったんだよね。すごく心強かったです。

奥平:結構でかい要素だったよね。

ラウール:僕は年齢が上の人たちと毎日一緒にいるので、すごく新鮮でした。

──撮影期間を通して知った、お互いの意外な一面はありましたか?

ラウール:見た目通り、役にもぴったりな落ち着きがあるんだけど、詩羽さんとしゃべっているときだけ、めっちゃ元気だなと思いました(笑)。

奥平:詩羽さんがいなかったら、その一面を見てもらえなかったんだ。

ラウール:そうだよね!

奥平:僕はラウールくんと共演する前からいろいろ見ていました。洋服が好きなので、ファッションショーに出ているのも見たことがありますし。だからクールな印象が漠然とあったのですが、なんというか…ちゃんと同い年の子なんだなって思いました。それは直接話してみないと分からないことだったかな、と。

ラウール:(うれしそうにニコニコ)

──それは、話す内容や表情などを見ていて感じましたか?

奥平:普段の過ごし方を見てですね。説明が難しいのですが、“普通”でいるというか。

いつもステージの上にいて、そうじゃないところでも人に見られることが多いと思うのですが、そういう“視線”から離れた素を見たのは初めてでしたし、同い年で親近感がわきました。

ラウール:うれしい!