「なぜ産むことにしたのか」の答えは、妊娠した水季がクリニックで見た、患者がそれぞれの思いを綴ったノートにあった。そこに、書かれた一片の文章に水季は惹きつけられる。

水季と同じ状況にある女性、弥生が書いたものだった。

「他人に優しくなりすぎず、物分かりの良い人間を演じず、ちょっとズルをしてでも、自分で決めてください。どちらを選択しても、それはあなたの幸せのためです。あなたの幸せを願います」

この言葉に触れ、水季は海の出産を決断していた。

南雲家に帰ると、弥生は海の髪を編み込む。喜ぶ海を見る夏と弥生に幸せの時間が流れて…。

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