<ストーリー>

記憶の売買が合法化されて、6年。突然のリストラで再就職も決まらない27歳の山田健太は、体験を記憶として抽出・商品化し、他人の人生に移植する記憶買取会社「MEMORIA」で、運動会の短距離走で1位をとったことなどの思い出を気軽に売るようになる。

そんななか、母・和子が心臓病で倒れ、高額な手術費が必要になる。売った記憶は、自分の中から完全に消えると知りながら、母の命を救うため、健太は母と過ごした20年間のかけがえのない思い出をすべて手放す決断をする。

手術は、無事成功するが――。