久しぶりの舞台出演を決めた理由を明かした岡田さんと、相手役が岡田さんであると聞いて驚いたという土居さん。共演歴のある2人に、お互いの印象を聞くと…

――『虎に翼』で共演した際、お二人は互いにどんな印象を持っていましたか? 

岡田:『虎に翼』のときは、一緒のシーンはそこまで多くなかったんです。だから、遠目に土居さんを見ていて「すごくストイックで、作品への取り組み方が素敵な方だな。もっとご一緒したいな」とずっと思っていました。

あと、今日もそうですけど、来た瞬間に空気が変わるというか、その場にいるだけで明るくなるんですよね。でも役に入ると、また違う魅力でその場を支配していく。土居さんのそういう力は、とても素敵だなと思っていて。なので今回、舞台でご一緒できることが本当にうれしいです。

土居:岡田さんはとても包容力があって、なんでも受け入れてくれそうな印象があるので、一緒にいろいろな可能性を探れそうで楽しみです。

観てくださる方には『虎に翼』の印象が強いかもしれませんが、(星)航一さんと(山田)よねと、今回の役ではキャラクターがあまりにも違うので、その“落差”も面白いんじゃないかなと思っています。いろいろなお芝居を、試せるだけ試してみたいです。もし崩壊しそうになっても、なんとか…。

岡田:たぶんその時は、加藤さんから「ちゃんとやってください」って怒られると思う(笑)。

土居:そうですね(笑)。加藤さんは年代も近いので、3人で一緒に探っていけたらいいなと思っています。

岡田将生「土居さんとなら、クスッと笑える空気も作れるのでは」

――脚本からは「息苦しさも感じる」というお話がありましたが、この夫婦をどんなふうに見せていきたいですか?

岡田:土居さんと演じることで、どこかクスッと笑えるような空気も作れるんじゃないかと思っています。「この夫婦、なんか面白いな。応援したくなるな」と思ってもらえるところもあるのではと、勝手に想像しています。

土居:会話だけを聞いていると、結構しんどくて悲惨な状況なんですけど、見ようによっては笑えると思うんです。人間が追い詰められたときのおかしさ、といいますか。特に成美は、自分で自分を追い詰めたり、話しながら勝手にどんどんパニックになっていったりする。それを喬司が見ているという図は、見ようによっては笑えるんじゃないかなと。すごく“余白”のある台本だと感じています。

――自身が演じる役を、それぞれどんなキャラクターだと捉えていますか?

岡田:僕が演じる喬司は不器用で、考えを曲げないし、自分のキャリアを守ろうとする保守的なところもある男性です。でも、ちょっとツッコミたくなるような、かわいいところもあって。細かいことを気にしている姿に面白味があるんですよね。どこにでもいそうな人間を目指して演じたいですが、きっといいキャラクターになっていくのではないかなと思っています。

土居:成美は、一人でパニックになって様子がおかしくなったと思えば、今度は頑張って自分を保とうと、すごく冷静になったりする。そこがすごく面白いですし、かわいくて応援したくなる人だなと思います。それに、なんだかんだで人生を前に進める力があるんです。

意思を明確な言葉にしたり、決定的なことを言ったりするのは成美で、白黒つけずに、うまく折り合いをつけようとするのが喬司。そのバランスだからこそ、2人はここまで一緒にやってこられたのかなと思います。生命力が感じられるように、力強く演じたいです。