――そこから『踊る大捜査線 N.E.W.』につながっていったのですか?
『室井慎次 生き続ける者』で久々にコートを着た青島の姿があって、しかも僕が「室井さんの映画に出たい」って駄々をこねていたもんだから、流れで「新しい『踊る』やるか」という話になって。それにちょうど、青島が和久さんの年齢に近づいていたというものあって(※)。
(※)1997年の連続ドラマ開始当時、和久は60歳で定年を3ヵ月後に控えていました。青島は2026年9月時点で58歳。12月に59歳となります。
僕としては「もう室井さんも和久さんもいないなら『踊る』の“背骨”はどこにあるの?」と。「『本店と支店が連携できる風通しの良い警察を作ろう』という室井さんとの約束はどこへ行ったの?」という思いはありましたが、その答えが『踊る大捜査線 N.E.W.』に入っていると感じています。
(C)2026フジテレビジョン BSフジ ビー・エー・シー
――実際、和久とほぼ同じ年齢の青島を演じることになり、どう感じましたか?
当初、「和久さんみたいに『疲れるまで働くな』とか、何か名言を言うのかな」とか、それとも、「相変わらず『事件は現場で起きてるんだ!』と言っているのかな」と想像し、。「歳をとった青島はなんて言うんだろう?」と、すごく楽しみにしていました。そうしたら、監督から「青島はずっと走る」と言われて、どうしようって(笑)。
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「“ちゃっかり感”が足りない」織田裕二発案の演出も!
――予告映像でも、青島は街中をとにかく全力疾走しています。何か準備やトレーニングはしましたか?
いえ、何もやっていません。いくら鍛えたところで、犯人を追っかけても、もう勝てるわけがないですから。
それに、青島には日頃から鍛えているようなストイックさはないと思うんです。どちらかと言うと「自分はパトカーで先回りして、若手に反対側から追い込ませて…」みたいな、ちゃっかりしたところがある。
今作の青島は、初めはひたすら走るだけの設定だったんですが、“ちゃっかり感”が足りないなと思っていて。そんなある日、都内を運転していたら電動キックボードが目に留まって「これだ」と。監督に提案したら調べてくれて、大阪府警で実際に2台採用していることがわかったので、青島も乗ることになりました(笑)。
(C)2026フジテレビジョン BSフジ ビー・エー・シー
――青島が電動キックボードで街を駆け抜ける姿は予告映像にもありますが、織田さんの発案だったのですね。
そうです(笑)。青島って、いい加減でちょっと人間くさくて、ズルいところがあるから、みんなに好かれると思うんです。たまにちゃんと頑張るけど、基本的にはそんなにできた人間ではない、というところにシンパシーを感じるんですよね。
撮影:河井彩美
ヘアメイク:小泉尚子(MARVEE)
スタイリスト:大迫靖秀
