<栗原彩乃(プロデューサー)コメント> 

今年もまた芳醇(ほうじゅん)なウイスキーのように味わい深い作品を、みなさまにお届けできることとなりました。新人脚本家、金民愛さんの情緒豊かな感性が随所に光る一作です。

主演にお迎えしたのは、貫禄と軽やかさを併せ持つ俳優の吉田鋼太郎さん。

椅子作りに人生を捧げた家具職人・柊恒一の心の機微を、見事に表現してくださっています。

報われなかった恋や、職人としての終わりのない苦悩――。

柊の人生は、決して平坦ではありませんでした。それでも、味わった苦味があるからこそ、重ねた歳月があるからこそ、人生はより旨くなっていく。そんな人生の奥深さを、吉田さんの円熟したお芝居を通して感じていただければと思います。

「遠回りした時間も、決して無駄ではなかった」と、見てくださった方の心にそっとしみ渡るような作品になっていればうれしいです。ぜひ、ご期待ください。