──実際に演じる姿を見て、浦真鷲役をGACKTさんにお願いしてよかったと思うことがありましたら聞かせてください。
浦真鷲に関しては、いかにダークさを出すかが課題でした。たとえば、嘘を暴くために殺人をしたり、監禁や拷問をしたりするようなキャラクターは、地上波ゴールデン帯ではなかなか表現するのが難しいんです。
だからといって、コンプライアンスを意識しすぎると、単に“優秀な弁護士”になっちゃうんですよ。そこを気にしつつ、いかにダークさ、破天荒さを表現するか。そこが出せないと、ダークヒーローにするのは難しいなと感じていました。
でも、GACKTさんにはどこか危険な香りがする、独特な存在感とカリスマ性がありますよね。そんなGACKTさんが演じるからこそ、“普通じゃない弁護士”ということが見ている人に瞬時に伝わる。
しかも、GACKTさんにはリアルとファンタジーの境目を曖昧にしてくれる、独特なファンタジー感もあります。リアリティを飛び越えるような無茶な行動も気にさせないというか。
それはGACKTさんの存在感があってこそですし、GACKTさんはそこも含めて理解したうえでご自身のお芝居を考えていらっしゃるので、役者としてもすごい方だなと思います。
現場はGACKT中心に自然とチームワークが築けている
──GACKTさんが毎話、放送前後に自身のSNSを更新することも話題です。そこで映画撮影でよく使われる機材を導入しているという投稿もありましたが、そのこだわりを聞かせてください。
今回、Netflixでも配信しているのですが、最近は携帯で映像を見る方も多いですし、映画のようなキレイな画を撮りたいと思っていました。世界配信を前提に、映像のクオリティも映画レベルを目指したということですね。
そこで新しい試みとして、映画『キングダム』シリーズを手掛けたチームの“撮影監督システム”を導入してみたんです。
通常、テレビドラマでは、カメラマンが自分でカメラを持ち、撮影をしています。でも、今回は撮影監督が専用のモニターを見ながら、カメラワークや撮影プランを無線で指示していく。役割は細分化されていて、それぞれのスペシャリストたちがプロフェッショナルな働きをしています。
照明も『キングダム』チームの方にお願いをしているのですが、とにかく使うスモークの多さにびっくりしました。でも、そうして作られた照明は本当にキレイで、明かりによってこんなに違うものなのかと、新鮮な驚きがあります。
──2話の放送直前に、GACKTさんのセリフを聞き取りやすく音声の調整をしたということも話題になりました。
そもそも音声さんも「GACKTさんは、特に低音が特殊」と言っていたのですが、それでも、GACKTさんの美しい低音の良さを生かした音声にしていました。
ただ、1話の放送を終えて、視聴者から「聞こえづらい」という意見があがり、見ていただいている方々に不便をおかけしているのであれば早く解決すべきであると、GACKTさん、スタッフ含めて話し、すぐさま対応することになったんです。
2話は一度完成して納品済みでしたが、放送に間に合わせるように改めて作り直しました。
──対応の早さに驚いた人も多かったと思います。
1人でも多くの方々に楽しんでいただきたいですし、普通のことですよね。
現場は、役者もGACKTさんを中心に皆さん仲がいいですし、スタッフも含めてすごく一体感があります。向いている方向が同じなので、何か起こればすぐに動ける体制、良いチームワークが自然と築けている気がしています。
──まもなく第6話が放送されます。後半の見どころを聞かせてください。
各話のストーリーと、はかり設計事務所チームの活躍は引き続き見どころなのですが、白元さんがどういう存在なのかが明かされて、これまでに縦軸として提示していた浦真鷲の過去に関する物語が動き出します。
あとは、5話で本格的に出てきた謎の男・ドンヒョク(セヨン)が何者なのか、今は古瀬(義親/北村一輝)についているように見えますが、本当にそうなのか。さらに、わかりやすく悪役として描かれている古瀬と浦真鷲にはどんな因縁があるのか。そのあたりも後半で明らかになっていきますので、注目してください。
