月9ドラマ『ブラックトリック』の牧野正Pが、GACKTさん演じる主人公・浦真鷲直人(うらまわし・なおと)のキャラクター造形について語りました。
本作は、“でっち上げの天才”である敏腕弁護士で、かつ建築士でもある浦真鷲が、依頼人を救うため「嘘」を武器に、手段を選ばず真実を暴いていく完全オリジナルの痛快リーガルエンターテインメント。
自分の目で確かめるまでは、世間の評価を一切信じない浦真鷲は、罪を逃れるためにあらゆる事実を捏造する巨大権力に対して、巧みなでっち上げで対抗。悪をもって正義を勝ち取る、ダークヒーローの物語です。
めざましmediaは、牧野Pにインタビュー。浦真鷲が弁護士と建築士の二刀流になった理由、GACKTさんの役への向き合いの印象、第6話以降の見どころについて聞きました。
GACKT演じる主人公・浦真鷲が二刀流になった理由は…?
──まずは本作を制作することになった経緯を改めて聞かせてください。
ドラマを作るとき、自分が「面白いな」「取り上げてみたいな」と感じる題材を見つけるところから始まります。
今回で言うと…どんな時代になっても、「こんなこと起こる!?」という冤罪事件が起きていますよね。ある日突然、何もしていない人が、身に覚えのない罪で犯罪者に仕立て上げられてしまう。本当に恐ろしいと思いますし、そういう悪人をやっつけるダークヒーローものができないかな、というところから『ブラックトリック』は始まりました。
──主人公の浦真鷲を弁護士と建築士の“二刀流”にする設定は、どのように生まれたのでしょうか?
権力者が嘘や証拠の改ざんなどをして無実の人を陥れたとき、その人はなす術がなくなります。それを解決するには、正攻法で挑んでも勝ち目はないので、「でっち上げにはでっち上げを」という発想になったんです。
そして、毒を以て毒を制す、でっち上げの天才が悪に手を染めた権力者たちを騙す、という主人公像が生まれました。
さらにそれが「嘘で歪められた真実を嘘で取り戻す」という一つのコンセプトにつながりました。
ただその後、でっち上げのプランを考える際に、設計図のようなものを描いたり、模型を作ったりするキャラクターにしたら面白いんじゃないか、という話になったんです。
そして、設計図なら建築士だとなり、二刀流の設定につながっていきました。建築士を主人公にしたドラマは多くないということも、理由の一つです。
あとは、『ガリレオ』(フジテレビ)の主人公・湯川学(福山雅治)が、何かをひらめいたときに計算式を書くシーンがありますが、そういった主人公を象徴する動きや演出も盛り込みたいという思いがありました。それが本作ならではの、何か新しい表現にできないか、と。
やはり設計図を描いたり、模型を作ったりする演出が一番わかりやすくて新鮮ですし、GACKTさんが眼鏡をかけてその作業をする姿は絶対にカッコよく、GACKTさんの知的な部分が出せると思いました。
──浦真鷲は、弁護士と建築士、どちらの資格を先に取得しているのでしょうか?
建築士です。浦真鷲はもともと、「はかり建築設計事務所」の所長・呉田(利静/竹財輝之助)とともに別の大きな会社で働いていて、呉田が独立するときに一緒に出てきた形。10年ほど前にある事件が起こり、浦真鷲はその事件がきっかけで弁護士になりました。
最初は、建築士として働きながら、その事件を調べていましたが限界があり、司法試験の勉強をして弁護士になったという経緯ですね。
