山本耕史さんとゆりやんレトリィバァさんが超話題作の裏側を明かしました。
2人が共演する日米合作ブロードウェイミュージカル『フル・モンティ』は、1997年に公開された映画をもとに誕生した傑作コメディ。
失業中の主人公が、街の女性たちが男性ストリップショーに熱狂している様子に衝撃を受け、「自分たちもストリップでひと儲けできるのでは?」と着想。事情も性格もバラバラな男たちが集まり、慣れないダンスに悪戦苦闘しながらも心を通わせていく物語です。
製鉄所の元従業員で、職安に通う日々を過ごす主人公・ジェリー役を山本さんが務め、ジェリーの親友の妻・ジョージー役でゆりやんさんがミュージカルに初挑戦します。
ブロードウェイで活躍する実力派キャストたちとともに、全編英語で展開される愛と友情、そして再生の物語を紡ぎます。
めざましmediaは山本さんとゆりやんさんにインタビュー。大作に挑む心境や共演の感想などを聞きました。(前後編の前編)
ゆりやんレトリィバァ 出演決定に「私も脱ぐの?」
――出演が決まったときの心境を聞かせてください。
ゆりやん:ずっとミュージカルに対して憧れを抱いていて、しかも、山本さんとご一緒させていただけると聞いて、夢のような気持ちでした。そして、作品が『フル・モンティ』と聞いたときは私も脱ぐのかと思いました(笑)。
山本:僕は2024年に『RENT』という全編英語のミュージカルに出演して、その作品の演出家やボーカルコーチの方が「またやろうよ」と言ってくれていたのですが、「いいね」と答えながら、まさか本気だとは思っていなくて。
ブロードウェイの劇場に立っているメンバーたちと、初ミュージカルのゆりやんちゃんが一緒に舞台に立つってどういう心境なんだろうってすごく気になったんですよ。先入観がないから平気なのか、それとも「すごいところに入っちゃったな」と恐縮しているのか。
ゆりやん:結果的にはすごいところに入っちゃっているんですけど、なんていうか技を身につけることがめっちゃ好きなんです。アメリカ生まれでアメリカ育ちの役柄、しかも全編英語と聞いてゾクゾクしました。
山本:すごいね。初めてグラウンドを走ることになった人が、そこが広いのか狭いのかすらわからないけど、結果、一番速かった…みたいな。
ゆりやん:それや!うれしいです。
山本:ミュージカルを知っていたら、怖くて飛び込めなかったかもね。あとは、ゆりやんちゃんの気持ちが数年前から海外に向かっていて、拠点をロサンゼルスに置いたことの派生で今回の出演が決まったんだと思う。
ゆりやんちゃんは日本のオーディエンスから認識されているし、確固たるキャラクターがあって、「なんか面白いことをやってくれるんだろうな」って期待している人がたくさんいるんじゃないかな。そして、いざ始まったら「やってることはガチだ」と驚くはず。
『RENT』に出演したときにインタビューしてくださった方が、「日米合作なのに山本さんは“日本”を背負いすぎてる」とおっしゃったんです。
当時、僕以外にはクリスタル・ケイちゃんがいて、彼女は日本生まれの日本育ちだけど、日本の血は入っていないし、英語はネイティブ。僕とは状況がまったく違ったんです。そして、今回、日本人キャストは僕たち2人だけ。
ゆりやん:でも、私、出身はNYCなんですよ。奈良県吉野町でNYC(笑)。
山本:さすがだね(笑)。あるバラエティ番組に2人で出演したとき、ご一緒した皆さんは“芸人のゆりやんちゃん”として接していたけれど、実は僕もゆりやんちゃんもすごいところに挑んでいるんだと、どうしても伝えたかった。だって、ネイティブじゃないのにネイティブの人たちと一緒に舞台に立つんだよ!?
ゆりやん:初日はいくつかの部屋に分かれて稽古をしたんですけど、私、山本さんがいらっしゃる部屋をこっそり見学したんです。外国の方が演じているのかと思いました。
山本:あまり英語にふれてこなかった人は「しゃべれるんだね」と言ってくださるし、ネイティブのまねごとみたいなものはできるけど、海外の方と一緒にやると、同じ音を発しているつもりなのに何回も「違う、それじゃない」と指摘されて。
例えば「Buffalo」を「バッファロー」と発音して、海外の人に「(バという)音はどう聞こえている?」と尋ねたら、「ブ」っていう人もいれば「ベ」っていう人もいて。僕は「バ」と言ってるんだけどなと思うんだけど、正解はもっと細かいところにあるんだよ。
ゆりやん:日本語を話すときと英語を話すときって、舌の動かし方も違えば、声の出し方、口角の上げ方もまったく違うんですよね。
私はニコニコしてしゃべるのがいいと聞かされてたので、口角を下げてしゃべったら態度が悪いと思われるんじゃないかなって、ちょっと不安になってます。
山本:「二日酔いで何もできないみたいな感じでしゃべって」とか指示されるんですよ。日本人は上あごをあげてしゃべるけど、英語は下あごだから、動きがぜんぜん違う。
