ブロードウェイの舞台に立っている実力者たちとの稽古で、英語の発音の難しさに苦戦していることを明かした山本さん&ゆりやんさん。発音以外にもいろいろと苦労していることがあるそうで…。
山本耕史 日米のミュージカルの違いに戸惑いの日々
――そこに感情をのせて観客に届けなければいけないから、さらに大変ですよね。
山本: 日本だと「“間(ま)”で芝居をする」って昔から言うじゃないですか。向こうは“間”なんてないし、「バンバン続けちゃって」って言うわけ。
だから、これまで培ったものは必要ないし、持ち込んじゃいけないと思ってやっています。何もわからないものを学びながら進めている感じですね。
ゆりやん:帰宅したあとにきちんと宿題をやらないと、翌日の稽古でバレちゃいますね。日本語だったらごまかせるところも、ごまかせません。
山本:だけど、たまに「これだ!」って掴めるときがあるから、それが楽しい瞬間で。いつの間にか自分は英語をカタカナで聞いていたんだなって実感しました。母音が1個だと思っていたら、実は2個あったとかね。
ゆりやん:中学の授業の「ABC」に腹が立ってきました。あれさえ、なければって(笑)。
山本:中学の授業だと「I go to the hospital」だけど、セリフになると「Go!」だけだもんね。全編英語のミュージカルが2作目とはいえ、すごく考えさせられます。
今作の演出家であるトレイ(・エレット)に録音してもらったセリフを昨年の10月くらいからずっと聞いて、自分ではなんとか言えているつもりだけど、本当に発音できているのか、できていないのかもわからない。
英会話の先生にも聞いてもらって細かく指導してもらっているけど、稽古はその10倍細かい。例えば、海外の方が「キノウ ボク レストランイッテ スゴイ オイシカッタ」と言ったら、きちんとしゃべれているし、「ここは直したほうがいい」なんて言わないじゃない。だけど、それを今、僕たちは指摘されているんです。
ゆりやん:私は普段、関西弁なんですけど、関西弁じゃない人がどんなにイントネーションを合わせて話しても奥のほうにある何かが違う感じがするんです。
山本:そうかも!関西出身じゃない人が関西弁を話すと、どうしても違和感が出るよね。関西の人が標準語を話すときも、ふとした瞬間に「あれ、関西出身?」ってバレることはあるけど、逆(標準語圏の人が話す関西弁)は特に違和感が強い。
僕は関西弁と英語ってどこか似ているところがあると感じていて、あまり口を大きく動かさないというか、「せやねん!」ってはきはきとは言わないじゃない。
ゆりやん:ハハハ、めちゃめちゃカッコよかった(笑)。確かに、そんな人はいないです。
山本:だから、英語もはっきり言おうとしすぎると違ってきちゃうから、より緻密に分析してやっています。頭ではわかっているけど、あとはもう筋肉に覚えさせるしかない。
