早乙女太一さんが“最後の髑髏城”に挑む心境を明かしました。
9月17日、2026年劇団☆新感線46周年興行・冬公演、いのうえ歌舞伎『髑髏城の七人 LAST STAND』の製作発表が都内で行われ、出演の早乙女太一さん、塩野瑛久さん、藤岡真威人さん、早乙女友貴さん、柚香光さんらが出席しました。
下段左から)中島かずき、山口馬木也、柚香光、早乙女太一、早乙女友貴、片岡千之助、いのうえひでのり
『髑髏城の七人』は七年ごとに繰り返し上演されてきた劇団☆新感線の人気戯曲。1990年の初演から36年間のあいだに11バージョンを上演してきた本作を今回、『LAST STAND』と題し、同劇団としては最後の上演となります。
主人公の捨之介を演じるのは早乙女太一さん。2011年の『ワカドクロ』、2017年の『鳥髑髏』では蘭兵衛を、2017~2018年の『月髑髏<上弦の月>』では天魔王と物語の中心人物を演じてきた太一さんが満を持して捨之介を演じます。
早乙女太一“4度目の髑髏城”に「今だからチャレンジできること」
作者の中島かずきさんは「(今回のキャストは)自分たちがやっていたときよりも若くてフレッシュ。このまっすぐな人たちに最後の『髑髏城』を託すのもいいなと思って、さわやかな気持ちで稽古場をあとにしました」と稽古場で受けた印象を紹介。
演出のいのうえひでのりさんは「劇団☆新感線でやる最後の『髑髏城』ですが、キャストは若くてフレッシュな人たちばかり。また新しい『髑髏城』ができるんだというワクワクした気持ちです。ご期待ください」と意欲をのぞかせました。
太一さんは「『髑髏城に出演するのは4度目で、巷では“Mr.髑髏城”と呼ばれております。こんなに出ていて、お客さまに飽きられていなかな』と自虐するも、「今だからこそチャレンジできること。たくさんの思いを引き継ぎつつ、この新たなメンバーでできる作品を届けたい」と気合十分。
無界屋蘭兵衛を演じる塩野さんは「出演が決まったときは本当にうれしかった。自分が役者を目指すきっかけになった作品なので、本当にうれしく思います。藤岡くんと一緒に蘭兵衛を全うしたいと思います」と同役をWキャストで演じる藤岡さんへ視線を。
藤岡さんは「唯一無二の世界観、いのうえさんの圧倒的な演出、殺陣…あの『劇団☆新感線』に出演させていただけるんだという大きな喜びが混在して、感情が騒がしかったです」と興奮気味にコメント。
続けて、「太一さんが捨之介で友貴さんが天魔王、ある意味、三つ巴の中に僕が入っていけるのかなと大きな不安やプレッシャーがありますが、今の自分の実力からもっとギアを上げて取り組まないと」と舞台巧者との共演に緊張をのぞかせました。
友貴さんは「初めて観た新感線の作品が『髑髏城』で、当時、目を見開いて観た思い出があり、そんな作品の劇団での最後の公演に立たせていただけるのは感慨深いものがあります」とコメント。
極楽太夫役の柚香さんは「初めて観た劇団☆新感線の作品が『髑髏城』で、昨年は『紅鬼物語』で主演もやらせていただき、毎日が充実して楽しかった思い出があります。『もっとこうしたかった、ああしたかった』という思いがあるので、そのときにいただいたこと、できなかったことを極楽太夫にぶつけていきたい」と意気込みました。
今回のトピックはなんといっても太一さんと友貴さんの兄弟共演。美しくスピード感あふれる殺陣はもはや“芸術の域”とも評されます。
友貴さんは「僕はバンバン(刀を)あてられる役ですが、(衣装の)鎧が守ってくれます。ほかの方と戦うときと、(太一と)やるときでは距離感が違い、僕は『あたってもいい』という気持ちですし、僕よりこの人(太一)のほうがあててくるはず。鎧があってよかった(笑)」と笑顔をみせ、そんな友貴さんの発言を太一さんは余裕の表情で受け止めました。
最後に太一さんは「この『髑髏城』は僕に夢や目標をもたせてくれた作品で、僕だけじゃなく、作品に思いをもっている人たちのおかげで36年もの年月をつないでこられた作品です」と真摯に紹介。
続けて「そういった人たちの思いに向き合いながら、新しい『髑髏城』にしていきたいです。僕が少年時代に抱いた感動や夢を、劇団☆新感線が持つおもしろくてカッコいい世界を届けたいと思います。皆さん、ぜひとも観に来ていただけたらうれしいです」と呼びかけました。
