長澤まさみさんの主演映画『スオミの話をしよう』の完成報告会が8月29日に行われ、長澤さん、西島秀俊さん、松坂桃李さん、瀬戸康史さんらが登壇しました。

本作は、三谷幸喜監督の5年ぶり、9作目となる映画最新作です。詩人の妻・スオミが昨日から行方不明だと聞き、豪邸を訪れた刑事。スオミは刑事の元妻で、刑事はすぐに正式な捜査を開始すべきだと主張しますが、詩人は「大ごとにするな」と言って聞きません。

やがて屋敷に続々と集まってくる、スオミの過去を知る男たち。誰が一番スオミを愛していたのか、愛されていたのか。スオミの安否そっちのけで、男たちは語り合います。しかし、彼らの思い出の中のスオミは見た目も性格もまるで別人で…。

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戸塚純貴「僕は今すごく幸せです!」会場から拍手

主演の長澤さんは「よく、スミオと間違われるんですけど、ス・オ・ミです。いろいろなキャラクターを演じて難しいこともありましたが、皆さんと和気あいあいとできました」とニッコリ。

西島さんは「最近、映画館へ行くと、(観客に)若い方が多い作品、ご年配の方が多い作品と、世代で分かれているなと感じることが多いですが、この作品はお子さんからご年配の方まで、ありとあらゆる世代の方に楽しんでいただけます」とアピールしました。

そして、松坂さんが「十勝左衛門(とかちざえもん)を演じました松坂桃李です」と名乗ると、役名のクセの強さに、キャストからは笑い声が。瀬戸さんが「初めてワイヤーアクションに挑戦させていただいて、すごく楽しかった」と話すと、相当面白いシーンだったようで、またもや笑い声が上がりました。

遠藤憲一さんは、三谷監督の作品に出演できた喜びを語ると「また呼んでください、お疲れさまでした!」と早々に締めて、笑いを誘いました。

小林隆さんは、「大役をいただきました。監督の愛情だと思います。難しい役ですがこれも愛情」、映画出演はほぼ初めてという坂東彌十郎さんは「こんなに楽しいなら、映画の仕事をもっとしたい」と笑顔に。

戸塚純貴さんは「ついに僕も(三谷作品に)出られるときが来たんだと。ついにここまで来たんだと、非常にうれしく思っています。今後とも三谷さんの作品に出られるように頑張りたいと思います。僕は今すごく幸せです!」と声を張り、会場からは大きな拍手が送られました。

続いてあいさつしようとした宮澤エマさんが、隣の席を見ると…三谷監督が、大きなアンモナイトのオブジェに入った柿の種をポリポリ食べている姿が。このアンモナイトは劇中でも、柿の種が入った小道具として使われています。

宮澤さんが「食べてます?真面目に聞いてもらっていいですか?」と言ったそばから三谷監督は柿の種を落とし、宮澤さんから「落とさないでもらっていいですか?」とさらなるツッコミが。

三谷さんは「スタッフの方が置いてくださったので、つまんでたんですが、ちょっと喉に…」と、柿の種が喉につかえたよう。「年齢を重ねるってこういうことですね。すいません」と話し続けるも、スタッフから水が手渡され、会場は笑いに包まれました。

映画『スオミの話をしよう』は9月13日(金)全国公開
配給:東宝
(C)2024映画「スオミの話をしよう」製作委員会