鮎川篤史(石丸謙二郎)が入院することになり、MMTのメンバーはオーナー不在の鮎川山荘のために、何とか力になりたいと考える。

その頃、院長室には、村松聖子(池津祥子)が再び乗り込んでいた。

聖子は、通常業務と山岳医療を兼務するMMTは過重労働に当たり、そこには院長・松澤周子(檀れい)によるパワハラがあったのではないかと問い詰める。

一方、宮本歩(杉野遥亮)と小松真吾(向井康二)の関係は、いまだギクシャクしたままだった。

真吾の怒りは収まりそうにないが、それでも歩は、治療が必要な患者がいる以上、持ち場を離れてでも現場へ向かうのは医師としての責務であり、真吾の息子・圭吾(湯田幸希)の一件も自分の判断が100%間違っていたとは思えない。

江森岳人(大森南朋)は、そんな歩の山岳医としての正義感と、理想に向かってひた走る姿に危機感を覚える。

そんななか、歩と亡くなった兄・翔(時任勇気)の友人・丸川聡一(森準人)が宮本家を訪ねてくる。

聡一は週末に鮎川山荘経由で山に登るといい、当日は歩も山荘を手伝いにいくことに。

ところが、山荘を出発した聡一は霧のせいもあり、途中で道に迷ってしまう。

連絡を受けた歩は救助隊に助けを求めるよう聡一に伝え、自らも山小屋当番の江森の制止を振り切って山へ急ぐ。

日が暮れる時間になってようやく聡一を見つけることができたが、体は冷え切っていて、低体温症と高山病を併発している可能性も。

歩は少しでも標高を下げようと、救助隊の到着を待たずに下山することを決めるが、これにより救助は難航。山岳医の二次遭難はやがて大きな問題を引き起こし、MMT存続の危機にまで発展して…。