お互いの家に置いてあった私物を交換するため、夏のアパートに、弥生が訪ねて来た。

夏の部屋に転職に関する資料があることに気づき、何かを選ぶことは他の何かを犠牲にすることだと話す弥生。さらに、弥生は妥協や諦めも大事なものを優先するために必要で、自分が犠牲になれば良いということではないと言う。

それは、水季が弥生に宛てた手紙に書いてあったことだった。

弥生が水季から、自分と海を奪ったみたいな気持ちになることが、朱音と翔平を見ていてわかるようになったと言う夏。それでも、海と2人で暮らしたいと話す夏に、弥生は誰も悪くないから、大丈夫なところに流れ着くと励ました。

夏は改めて、海を引き取ることを朱音と翔平に話し、海に転校してほしいと切り出す。

拒絶する海に、どうしても転校したくなければ今は一緒に暮らせないと言う夏。転校したら、ずっと一緒にいられるかと問う海に、夏はずっとはないができるだけ一緒にいると答えた。

一緒にいたいから転校してほしいと頼む夏に、海は毎日会えるならと承諾する。

帰り際、夏は朱音から海が転校を嫌がる理由を問われる。友だちと別れたくないことや、朱音たちと一緒にいたいことしか思い浮かばない夏に、朱音は苦笑した。