朝野は生徒たちに、皆川から言われたことを報告し、10日後に宇宙食として成立する設計をプレゼンする機会をもらえたと伝える。生徒たちが「まだ可能性がある」と言って盛り上がるなか、木村琉空(山下永玖)は「夢を見すぎ」と水を差す。

琉空は、宇宙のことを考えるより自分の将来を考えたほうがいいと主張し「卒業して地元で親の跡を継ぐなんてダサい」と言い出した。

寺尾創亮(黒崎煌代)は、漁師の父をはじめ地元の生活を守る人々をバカにするような暴言に激怒し、朝野が止める間もなく琉空を殴ってしまう。そして創亮は、サバ缶を宇宙に飛ばすことをあきらめないと宣言する。

創亮(黒崎煌代)と琉空(山下永玖)の衝突はあったものの協力してプレゼンに臨む生徒たち

朝野は、琉空の家へ。琉空の父・恒彦(石田佳央)は、小浜の伝統工芸品・若狭箸を作る職人で、100年続く工房を受け継ぐ4代目だった。

朝野は恒彦に、琉空が殴られたことを伝えて謝罪。大したことではないと受け流した恒彦は、琉空がさっきまでずっと自分の仕事を見ていたと告げる。琉空がそんなことをするのは初めてだったという。朝野は、琉空にも複雑な思いがあると知った。

一方、皆川は、木島に宇宙日本食開発ルームを見学させてもらう。皆川が朝野からサバ缶を宇宙に飛ばしたいと相談されていることを話すと、木島は「再現性の求められる宇宙食を、生徒が入れ替わる高校で作るのは不可能」と一蹴する。

奈未、福原凪沙(夏目透羽)、佐々木柚希(ゆめぽて)、菊池遥香(西本まりん)は、プレゼンに向けて準備を始めようとしていた。そこに琉空が来る。

微妙な空気が流れるなか、奈未たちは実習室へ。琉空は、そばで寝たフリをしていた創亮に「サバ缶、飛ばしたいんやろ」と声をかけて奈未たちのあとを追う。創亮も立ち上がり、仲間に加わる。

6人は、皆川からの課題をクリアするサバ缶を作るために試行錯誤するが、うまくいかない。プレゼンまで日がなくなり行き詰まった6人に、朝野は恒彦が作った若狭箸を見せてプレゼンの方向性のヒントを与えた。

プレゼン当日、朝野と奈未たちはJAXAを訪れる。

プレゼンの最初に奈未たちは、サバ缶を宇宙食にするための試作を何度も重ねたものの、10日間では宇宙で安全に食べられる形にたどり着くことができなかったと正直に説明。しかし、何が足りないかが明確になったので、時間があれば必ず完成させられると主張する。

奈未たちは、サバ缶を宇宙食にしたい理由と小浜の歴史を絡めて語る。

1000年前、小浜は海産物を都まで運び朝廷に献上する“御食国(みけつくに)”と呼ばれた土地だった。江戸時代になると、塩をふったサバを小浜から京都まで運ぶ鯖街道ができた。サバを運んだ人たちは「京は遠ても十八里」と言っていたという。

“遠いと言っても実際には大したことはない”という意味の言葉は、長い歴史のなかで困難を乗り越えて物資を運んできたのが小浜の人々の誇りの表れだった。

創亮は、宇宙に運ぶサバを将来漁師になる自分がとると宣言。続いて琉空が、小浜に生きる人間としての誇りを持って学校伝統のサバ缶を小浜から宇宙に運びたいと訴える。

朝野は、立派に自分たちの思いを伝えられた生徒たちを誇らしく思う。