――宝塚在団中に演じた女性役として、『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラ、『ガイズ&ドールズ』のアデレイドがありますが、ベティーに通じるものはありますか? 

もちろん、当時の経験から生かせるものはたくさんあると思いますが、なにせ最後に女性を演じたのが、もう10年近く前になるんですよね。あれから、とにかく男役を極めてきたので、当時の記憶を思い出しながら頑張りたいと思います。

――歌稽古が始まっているそうですが、手応えはいかがですか?

男役の時とはわけが違うので、日々奮闘中です。女性の高いキーを保ったまま1作品まるごと歌い続けるというのは、今までやったことがなくて。

(ブロードウェイ版の)オリジナルキャストの方々の歌を聞いていると、いとも簡単に歌っているように聞こえるんです。だから「楽しそうだな」と思っていざ歌ってみたら、とんでもない“バケモノ曲”ばかりで(苦笑)。踊りながら高音の曲を歌い上げるのも大変そうではありますが、それすらも今は楽しみです。

歌うことは大好きなので、楽しみながらやりたいと思っていますし、キャストのみなさんも初めましての方がほとんどなので、とてもワクワクしています。

――宝塚での経験で、本作に生かせそうだと思うところはありますか?

ダンスナンバーの華やかな感じは、宝塚とそう遠くない気がしています。アンサンブルのみなさんと一緒に踊ったりタップダンスをしたりする場面は、宝塚のラインダンスと近い感じがします。

私は退団公演で16年ぶりにタップダンスをしたのですが、まさか辞めた後の初舞台でまたタップをすることになるとは思っていませんでした。きっと「今後もタップがあるぞ。練習しておけ!」という神様からのお達しだったんじゃないかと(笑)。これもご縁ですね。

礼真琴「こんなに幸せなことはない」柚希礼音との共演に感謝

――同じ元星組トップスターの先輩・柚希礼音さんも、宇宙物理学者・ヴァレンティーナ役で出演します。共演を知った際はどんな気持ちでしたか?

もう大喜びしました。「礼真琴、歓喜!」という感じです(笑)。ちえさん(柚希さんの愛称)は私が宝塚歌劇団を志すきっかけとなった、宝塚人生の始まりとも言える方です。現役中も本当にお世話になりましたし、自分がトップスターという立場を背負うようになってからも、メンタル面でたくさん支えていただきました。

退団して外の世界へ出てからも、こうして一緒にいてくださる…こんなに幸せなことはないと思います。人生の先輩として、まだまだたくさん学ばせていただきたいですし、一緒にいられる時間を大切にしたいです。