粕原雪(かすはら・ゆき)/清野菜名
横浜市消防局・司令課3係指令管制員
前職は銀行で働いていたが、あるきっかけで消防士の採用試験を受け合格。2年間の現場勤務を経て、自ら司令課への異動を希望した。
消防司令センターの中では最も日が浅い新人。
過去に、家が火事になったことがあり、その際、119番通報。その通報に対応した管制員の声に助けられたという思いがあり、通報者を少しでも安心させられる管制員になりたいと考えている。
普段はあっけらかんとした明るい性格で、思ったことはとりあえず行動に移してみるタイプ。集中力が高く、洞察力にも優れているため、通話の応答の中でわずかなヒントとなる情報を見落とさない。
一度聞いた声や音は不思議と忘れないでいられることも特技で、指令管制員としての適性は高い。
その一方で、こうと決めたことは周りに合わせて変えない“我が道を行く”タイプでもあるため、組織の中では周囲を振り回してしまうこともしばしば。
自分の対応が間違っていなかったかどうか、その答え合わせや復習の意味も含め、非番の日に通報の“その後”の状況を確認するため実際に事故現場を見に行ってしまうのだが、それがときに消防局全体の組織内で軋轢を生むことに…。