――今もその思いは変わりませんか? 

今までは男性らしさや美学みたいなものにずっとフタをしていましたが、ある時、人から「それって強みじゃない?」と言われて。「あ、いいんだ」と自分の中で意識が変わりました。刑事やキャリアウーマンのような役なら、宝塚で培ったものをより活かせると思いますし、それを強みにできたら最高だなと。

宝塚にいた時間は私にとって財産ですから、せっかく得たものを隠すのではなく、フタをパカッと開けてちょっとずつでも出せるようになったらいいなと、ここ2〜3年で気持ちが変わってきました。

――映像作品で真飛さんを知り、後から宝塚出身だと知る人もいます。

そういう方、いらっしゃるんですよね。うれしい!「真飛聖」って読みにくいので、まず顔を覚えてもらってから、「まとぶ」って読むんだ、調べたら宝塚の人だ、宝塚ってこういう人がいるんだ、宝塚を観てみたいな、と思ってもらえたら…というのも退団当時の目標でした。

だんだん、みなさんから「宝塚だったんだ!」と言われることが増えて、すごくうれしいですし、自分が描いていた“こうなったらいいな”が少しずつ叶ってきていると思います。

真飛聖「みなさん本当に天才的」『ぽかぽか』MC&レギュラー陣を尊敬

――バラエティ番組『ぽかぽか』にも金曜レギュラーとして約2年間出演しました(2026年3月卒業)。感想を聞かせてください。

MCのハライチ(岩井勇気さん、澤部佑さん)と神田愛花さん、金曜レギュラーの児嶋一哉(アンジャッシュ)さん、犬飼貴丈さん、みなさん本当に天才的だなと思っていましたし、時間が経つほど、みなさんへの尊敬が大きくなりました。

生放送を時間どおりに回して、しかも面白くしていく。CMへいくまでの数秒間も、MCのお三方が阿吽の呼吸でつないでいくんですよね。そういうものを間近で見て、空気を一緒に感じられるのもまた財産ですし、ジャンルの違うみなさんと、こんなにも密に関わることができて本当にありがたかったです。

――真飛さんもいつもノリノリで楽しそうでした。

愉快なおばちゃんが走り回ってる、みたいな感じだったと思います(笑)。ほかのみなさんが本当に面白くて、私はただ笑っているだけで…って、笑っているだけじゃいけないですけど(苦笑)。天才的なみなさんに出会えて良かったです。

撮影:河井彩美
ヘアメイク:藤原リカ(ThreePEACE)
スタイリスト:ゴウダアツコ

<作品概要>

『ガールズ&ボーイズ』

公演日程:2026年4月9日〜4月26日
会場:新国立劇場 小劇場

作:デニス・ケリー
翻訳:小田島創志
演出:稲葉賀恵
キャスト:真飛聖、増岡裕子